とちぎの新しい物語をつむぐ。
実践型インターンシップ「GENBA CHALLENGE」と並びユースの看板プログラムの一つ、若者による社会をよくするスタートアッププログラム「iDEA→NEXT」。4年目になりますiDEA→NEXT2016へ向けた第一歩のプログラム、「ギャザリング」を2016年1月16日(土)~17日(日)の2日間に渡り、開催致しました。
iDEA→NEXTにつきまして過去の参加者の活躍はこちら
この合宿はiDEA→NEXT2016エントリー者が自らのアイデアに磨きをかけるため、メンタ―伴走を得て、アイデアブラッシュアップを行う1泊2日のプログラムです。昨年までは第一次審査が存在しましたが、今年は第一次審査を撤廃…すべての参加者がブラッシュアップに挑戦していきます。今回初めて公表させていただきますが、今年のエントリー者は計11組…毎年のことですがエントリー者たちが初顔合わせとなるのがこのiDEA→NEXTギャザリングなので、皆さん緊張した面持ちが見受けられます。
※メンターとは…?
特定の領域において知識、スキル、経験、人脈などが豊富で成功体験を持ち、役割モデルを示しながら指導・助言などを行う人のことを指します。
イントロダクション
まずはユース岩井からのウェルカムガイダンス、ソーシャルビジネスの歴史やiDEA→NEXTの意義などが語られていきます。そして当会の理事でもあり、栃木県を代表するソーシャルビジネス先駆者の有限会社ドンカメ代表取締役である小久保行雄さんに「ソーシャルビジネスと挑戦の物語」というテーマでお話を頂きました。小久保さんのユーモラスな語り口も交え、ドンカメの成り立ちや、そのご苦労、そしてドンカメが作り出した「環の町芳賀」の現在の様子、小久保さん自身が語る起業の根拠とビジョンなど、先駆者の言葉にエントリー者の皆さんは聞き入っていたのが印象的でした。
アイデアプレゼンテーション
午後はエントリー者の皆さんによるアイデアプレゼンテーションでスタート!自身のアイデアを5分で皆さんに発表してもらいます。エントリー者にとっては自身のアイデアを他の人に話す初の機会…さすがに緊張の色が伺えます…。そして全員のプレゼンテーションを聞いての感想ですが、月並みな言葉ですが10組(※1組は今回欠席)のプレゼンテーションは本当に多種多様・千差万別…。それぞれの人生の背景も違ければ、社会問題として捉えていること、目指すべきビジョンも違うため当たり前のことではあるのですが、どれも可能性の種となりえる面白いアイデアが続々と…!
(※写真は一部、2日目から参加の方も都合上こちらに掲載させていただきました。)
またここでは発表というアウトプットするだけに留まらず、その発表を聞いた他の参加者から質問、考えるべき点などのフィードバックをもらうなど、発表者にとって新たなインプットすべきこともあります。
企画・ワンメッセージ、起業創業についての話
発表の後は、ユース古河から「企画・ワンメッセージの作り方」をテーマに話をさせていただきました。課題の捉え方や企画の立て方、そして自分のアイデアを他人に分かりやすく伝えるためには印象的且つ短い「ワンメッセージ」が必要不可欠…ということで、世界を変えた経営者や企業のワンメッセージを紹介していきます。
古河の話の後は、当会の理事で栃木県庁の近くで古民家カフェ「cafe Mario」を経営されている、株式会社キップルネットワーク代表取締役 清嶋磨利夫さんから起業についてのお話をいただきました。中小企業診断士でもあり、かつて県庁職員時代は経営支援や中心市街地の活性化に携わっておられた清嶋さんの口からは起業や経営の難しさとともに、諦めず挑戦し続けることの大切さも語られていきました。
アイデアブラッシュアップ開始!
そしてここからは合宿のメインプログラム、アイデアブラッシュアップがいよいよ開始!ユース古河の言葉を借りれば「ここからはひたすら皆さんに脳から汗をかいてもらいます!」との言葉通り、エントリー者とメンターの議論は白熱…!毎年、知恵熱が本当の熱になっているとしか思えない熱気に場が包まれます。エントリー者のアイデアにメンターからの鋭い指摘がどんどん飛び出します。
今回の2日間でご協力いただいたメンターの方は以下の方々…お忙しい中、ご協力誠にありがとうございます!(50音順)
- 宇都宮市まちづくりセンター
センター長
安藤 正知 様 - 株式会社キップルネットワーク(cafe Mario)
代表取締役
清嶋 磨利夫 様 - 企業組合とちぎ労働福祉事業団(こらぼワーク)
専務理事
田中 義博 様 - 株式会社ティビィシィ・スキヤツト
キャリアアドバイザー
野崎 千晶 様
そうこうしているうちにあっという間に時間は終了。メンターの皆さんはご都合により会場をあとにしましたが、合宿プログラムであるエントリー者たちの夜はまだまだ終わりません。引き続き、自分のアイデアと対峙しプランシートに書き起こしていく者あり…残ったユーススタッフと引き続きメンタリングを行う者あり…。そうして思い思いの時間を過ごした後は簡単な交流会も実施。エントリー者同士、ライバルでもありますが、ともにアイデアを実現していく仲間だという連帯感を確認できる時間になりました。
バーチャルボードミーティング
2日目は各自起床後朝食、9:30からのスタートとなりました。1日目にアイデアプレゼンテーションが出来なかったエントリー者の発表の後、この日はバーチャルボードミーティングという仮想理事会形式でメンターとエントリー者がそれぞれのアイデアを実現させるためにグループで話し合いを進めていきました。話し合いによってアイデアが深まったのはもちろんのこと、前日の発表で聞いたアイデアに対し、他のエントリー者もアイデア実現のために話し合う機会ということで、この時間も前日の交流会に続き、エントリー者同士の連帯感が強まった時間となりました。
その後は個別作業の時間…今後もまだまだエントリー者たちのブラッシュアップは続きますが、2日間の合宿も終わりに近づいていくということで、ひとまずの落としどころを模索していきます。
2日間振り返り
最後は皆さんに2日間の振り返りとして、「学び」、「感じたこと・考えたこと」や「あなたの活動を一言で言うと」を発表してもらいました。それぞれの表情は2日間やりきったという思いからか、非常に晴れ晴れとしていたのが印象的でした。最後は一本締めで締めくくり。それぞれのアイデア実現のために皆で健闘を誓い合います。
いよいよ始まったiDEA→NEXT2016!
こうして1泊2日のプログラムとなったiDEA→NEXTギャザリングも幕を閉じました。エントリー者の皆さんお疲れ様でした!そして多大なご協力を頂いたメンタ―の皆様、お忙しい中誠にありがとうございました!
ですが、この合宿の終わりはiDEA→NEXT2016の幕開けに他なりません…。今後も引き続き、3月13日のファイナルプレゼンテーションに向けて切磋琢磨のアイデアブラッシュアップが続いていきます。
今年、エントリーがあった11組のアイデア、事務局と致しましてもエントリー者と伴走し、必ずや実現させることで、とちぎにおける課題解決を図っていき、そしてもちろん地域をワクワクさせ、より面白い地域づくりを目指す所存でございますので、応援の方よろしくお願い致します!
その一方、冒頭でも述べさせて頂きましたが、今年から書類による第一次審査が撤廃された代わりに、ファイナルプレゼンテーション直前に「ファイナリスト選考プレゼンテーション」を実施します。この中からファイナリストに選ばれるのは果たして何組なのか…。
iDEA→NEXTを通じてのエントリー者たちの躍進と今後の続報…是非ともご期待下さい!