キーデザイン
iDEA→NEXT 2015 プロジェクト名:
オープンカンパニー ~オープンなのは大学だけじゃない~
学生と社会を繋げる団体Be(現:キーデザイン)
土橋 優平、加藤 祐也、三上 果南子
(iDEA→NEXT2015 グランプリ・yuinoma賞 受賞)
1.プロジェクトの紹介をお願いします。
私たちが提案したプロジェクトは「オープンカンパニー」。オープンキャンパスの会社版、つまり高校生が会社を訪問するプログラムです。学校では勉強ばかり。出会う大人と言えば親か学校の先生くらい。そんな環境に置かれた今の若者は、将来の選択を迫られた時、根拠のない不安を抱きます。一方、企業ではどう会社を世の中に知ってもらおうかと試行錯誤しています。そこで若者と企業人との対話の場をつくることにより、若者の不安を取り除き彼らの未来への一歩を育むこと、それに付随して企業のPRに繋がることがこのプロジェクトのミッションです。
2.iDEA→NEXT後のプロジェクトの進展は?
コンテスト直後は、事業に関係する方々にヒアリングをして回りました。会社経営者、人事担当者、学校教員、塾関係者、社協職員、大学生、高校生などなど。現場で何が求められているのかを調べるため、多くの場所に足を運び調査しました。この市場調査は現在も続けています。またプレゼン中でも宣言していた、中小企業庁の創業補助金に申請し、幸いなことに採択を受けることができました。NPO法人になるべく、申請書類を作成し、理事や会員のみなさんを集め、現在(※2015年10月末)登記申請中です。今年度中には法人化する計画です。
プロジェクトの方は、というと、オープンカンパニーvol.1を実施することができました。第一弾は、第一学院高等学校×NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク。高校生の不安を取り除く、というミッションは一定の成果をあげることができましたが、会社メリットの創出や新規学校の開拓など、また新たな課題も見えた結果になり、ますますやる気が増している現在です。
3.iDEA→NEXTに参加して得たことは?
覚悟です。自分が何をしたいのか、社会では何が求められているのか、自分にしかできないことは何か、そんなことを掘り下げる毎日でした。みなさんと一緒に議論し、語り合う中で、コンテスト終了後は「よし、決めた」と覚悟が決まりました。
4.iDEA→NEXTに参加して楽しかったことと辛かったことは?
辛いというか、大変だったのは「やりたい」だけだと何もできないと言う現実を突きつけられたことですかね。自問自答の毎日でした。「お前がやりたいのは何だ。社会では何が起きて、何が求められている?それに対してお前ができることは何だ。」と。考えては形にし、考えては形にし、の繰り返しでした。90%作ったと思ったら駄目なことがわかってまた1から、なんてことも。結局「オープンカンパニー」というアイデアに辿り着いたのは、コンテスト一週間前でした(笑)
楽しかったのは、たくさんの人と議論し、語り合うことができたことですね。それぞれの専門があり、経験があり、みんな言うことが違うわけです(笑)でもその中で共通したものを何とかつむいで、数値として事実をあぶりだして、誰にでも共感してもらえるプログラムにする。プレゼン資料を作り終えたときは「きたーーー!」という感じでしたね。大変でしたが、常にわくわくしていた気がします。
5.これからのiDEA→NEXT参加者に対してメッセージをお願いします!
「アイデアは実行して、初めて意味を成す」という言葉を聞いたことがありますが、本当にそうだと思います。考えているだけでは意味がありません。「やってみたい気持ちは歩あるけど、まだわからないこともあるし。」そんなタイミングがベストだと思います。「やります」と言えば、周りは支えてくれるはず。自分のわからないことは周りがサポートしてくれます。ぜひ挑戦を。