とちぎの新しい物語をつむぐ。
2012年度から開催しています今年で4年目となるiDEA→NEXT。そのファイナルプレゼンテーションを2016年3月13日(日)宇都宮大学峰キャンパス峰が丘講堂にて開催いたしました。
iDEA→NEXT 2016 これまでの歩み
iDEA→NEXTはこれまでの3年間で計7組のとちぎで活躍するプレイヤーを輩出してきました。
(iDEA→NEXTから生まれたプロジェクトについてはこちら)
今年のiDEA→NEXTは2015までの「若者が社会をよくするアイデアコンテスト」から「若者が社会をよくするスタートアッププログラム」と主旨を変更し、これまでより一層エントリー者のアイデアブラッシュアップに注力。その一環として、今年度は書類による一次審査を撤廃し、エントリー者は全員ブラッシュアップに参加し、2016年3月1日の一次審査により、ファイナリストを決定する仕組みとなりました。
- 2016/01/16-17 iDEA→NEXTギャザリング
2016エントリー者たちの初顔合わせとなった、合宿型のアイデアブラッシュアッププログラムです。 - 2016/01/26-03/12 ブラッシュアップ研修(毎週火曜日開催)
毎週火曜日に定期的なブラッシュアッププログラムを開催してきました。 - 2016/03/01 一次審査
全12組の中より2016年3月13日開催のファイナルプレゼンテーション登壇者を決定する審査会を開催しました。
以上のような歩みの末、11組のエントリー者と宇都宮大学の授業「起業の実際と理論」グランプリからの参加1組による12組の中からファイナリストに選ばれたのは計10組。
2016 ファイナリスト10組
- ママの不安がワクワクに変わる「超ローカル!地域情報シェアサイト“ MaiMachi ”」
MaiMachi(マイマチ)
河合 明子/岩本 恵利/栗田 泉/渡辺 亮太 - 居場所プロジェクト
林 和輝 - くま塾プロジェクト 〜すべての子供が活躍できる場所をつくりたい〜
くま塾プロジェクト
大谷津 孝太朗/橋本 紗由理 - うつのみやコミュニティガーデン
小林かぐみ - 大学生活の満足度向上×地域活性化プロジェクト~栃木県の大学だからこそできる地域と大学生の環(コラボ)~
粟野 倫世 - 自分たちでナリワイを創る家 ~発達障碍者の自立を支えるシェアハウス~
中尾 貞人 - 学生が運営する子どもの居場所カフェ~子どもが安心、第二の我が家~
小田部 江莉 - 動いて、心地よい学びを!~ようこそ!教育の新しいステージへ~
福田 燈 - 今の仕事以外に『やりたいこと』は何ですか?~『おとなの部活』@宇都宮.どっと.こむ~
脇本 崇 - 楽しむ、つながる、変わる。アダルトチルドレン人生再出発プロジェクト
阿部 寛
以上10組がしのぎを削ります!
メンターの皆様
またエントリー者たちのブラッシュアップには、メンター(特定の領域において知識・スキル・経験・人脈などが豊富で成功体験を持ち、役割モデルを示しながら指導・助言などを行ってくださる方)の皆様にご協力いただきました。エントリー者をサポートしてくださった皆様、ご協力、誠にありがとうございました!
メンターの皆様をご紹介いたします。
- 宇都宮市まちづくりセンター
センター長
安藤 正知 様 - 合同会社Crew
代表社員
伊川 夢起 様 - 株式会社キップルネットワーク(cafe Mario)
代表取締役
清嶋 磨利夫 様 - ミヤラジ
パーソナリティ
篠原 永知 様 - こらぼワーク
専務理事
田中 義博 様 - NPO法人トチギ環境未来基地
理事長
塚本 竜也 様 - 特定非営利活動法人 栃木DARC
アウトリーチ部 部長
栃原 晋太郎 様 - 一般社団法人栃木県若年者支援機構
理事長
中野 謙作 様 - 株式会社ティビィシィ・スキヤツト
キャリアアドバイザー
野崎 千晶 様 - 栃木県 総合政策部 地域振興課
地域振興担当 主任
三村 友宏 様 - 社会福祉法人宇都宮市社会福祉協議会
地域福祉課
八木 茂 様
審査員の皆様
またファイナルプレゼンテーションの舞台で、ファイナリストたちのアイデアを審査する審査員は計8名。
- 公益社団法人栃木県経済同友会 社会貢献委員長
株式会社エイム 代表取締役
生方 玉也 様 - 株式会社キッズコーポレーション 代表取締役
大塚 雅斗 様 - 栃木県
産業労働観光部 産業政策課 産業戦略推進室
課長補佐
齋藤 利也 様 - こらぼワーク 理事長
佐藤 賢二 様 - 株式会社新朝プレス
常務取締役
高嶋 久夫 様 - 株式会社栃木銀行
法人営業部 地域創生室 室長
中野 誠 様 - 大学コンソーシアムとちぎ 事務局長
国立大学法人宇都宮大学 理事・副学長
藤井 佐知子 様 - 一般社団法人とちぎニュービジネス協議会 副会長
株式会社グリーンデイズ 代表取締役
林 書緯 様
オープニング
当日はまずオープニングとしてユース岩井からの主催者挨拶、続いてユース古河からのiDEA→NEXTの主旨や審査の説明をさせていただきました。
iDEA→NEXTでは審査員のみならず、オーディエンス(一般観覧者)の方も審査に参加していただける仕組みをとっており、「共感性/社会へのインパクト/実現可能性」という3つの軸を審査基準にファイナリストたちのアイデアを皆様に評価していただきます。
10組のアイデアプレゼンテーション
そしてオープニングも早々に、いよいよ本番…!ファイナリストたちによるアイデアプレゼンテーションが始まりました!
昨年の6組のファイナリストから大幅に増えた今年度の10組のファイナリスト…。1月のスタートから2ヶ月のブラッシュアップを経た珠玉の10組のアイデアプレゼンテーションは時間の長さを感じさせないほどに、あっという間に過ぎていきました。これまでのブラッシュアッププログラムの中でプレゼンテーションをしたことがあるファイナリストたちも一般の方に向けて初めてということもあり、緊張の色も見受けられましたが、2ヶ月間の自信がそうさせるのか、堂々とした皆さんのプレゼンテーションが続き、オーディエンスの皆様もじっくり聞き入っている様子が印象的でした。
ミニポスターセッション
また10組のアイデアプレゼンテーションが終了し、投票タイムと同時に並行して、ファイナリストたちが自分のアイデアを張り出したボードの前に立ち、オーディエンスの皆様からの質問を受けたりする時間、ミニポスターセッションを実施いたしました。
ブースでは真剣な表情で話し合う姿や談笑する姿なども見受けられ、昨年から始まったこの取り組みは、ファイナリストとオーディエンスの距離が近い取り組みの一環として好評をいただいております。
NEXTシート
また同じく審査時間にはNEXTシートというものを皆様より回収させていただきました。このNEXTシートはファイナリスト毎に分かれており、ファイナリストのプレゼンテーションを聞いた方から「ご意見・ご感想・アイデア実現に協力できること」を記載していただくシートで、これによりオーディエンスの皆様のお声がファイナリストに届く仕組みとなっております。
昨年度グランプリ報告
またその後は、昨年度iDEA→NEXT2015にてグランプリを受賞したキーデザイン(旧:学生と社会を繋げる団体Be)代表の土橋優平さんから、グランプリ受賞後の1年間の活動報告が発表されました。土橋さんは、収益をあげながら事業を進めていくことの難しさや、来た仕事を全て請け負うのではなくその中で取捨選択をし、一つのことに集中することの大切さなどの学びを得られたということを語り、昨年度のiDEA→NEXT後にも活発に活動されていた様子がうかがえました。
各賞について
iDEA→NEXTではグランプリ/審査員特別賞/オーディエンス特別賞/企業賞という4種類の賞を設けております。各賞の説明は以下の通りになっております。
グランプリ
オーディエンスと審査員による総合的な評価が最も高いもの
賞金5万円+活動支援金5万円
審査員特別賞
審査員8名の方からの評価が高かったもの
賞金2万円+活動支援金3万円
オーディエンス特別賞
オーディエンスからの評価が高かったもの
賞金2万円+活動支援金3万円
優秀賞
他7組
賞金1万円
企業賞(とちぎんグッドアイデア賞)
当日お越しいただいている協賛企業の方が好きなアイデアに授賞
賞金3万円
果たして今年のグランプリを授賞するのは…!?
審査結果発表
まずは企業賞の「とちぎんグッドアイデア賞」の発表から始まります…!
授賞したのは…
「ママの不安がワクワクに変わる「超ローカル!地域情報シェアサイト“ MaiMachi ”」」を提案したMaiMachi(マイマチ)の皆さんでした!
リーダーの河合明子さんが自ら苦労なさった経験…「新天地で子育てをするママの孤立」を解決すべく気軽に繋がれる地域ブランドを広める情報シェアサイトの立ち上げ…というアイデアが協賛企業の方の心を掴みました。
続いてオーディエンス特別賞は…
「うつのみやコミュニティガーデン」を提案した小林かぐみさんが授賞!
造園・ガーデニングに長年携わってきた小林さん。ご主人のUターン転職に伴い、宇都宮市に引っ越してきました。宇都宮市街地に不足している緑地を増やし、それを市民自らが手がけていくことによって世代間の地域交流も図っていくというアイデアが同賞に輝きました。
そして審査員特別賞には…
「楽しむ、つながる、変わる。アダルトチルドレン人生再出発プロジェクト」を提案した阿部寛さんが授賞!
社会起業大学の12期生ソーシャルマネジメントクラスに所属していた阿部さん(2016年2月修了)。アダルトチルドレン支援の成果(ストーリー)をWEBサイトで可視化することによって、同問題で苦しんでいる人たちに専門支援機関に繋がる手助けをしていくという社会問題を捉えたアイデアが授賞しました。
そして残りはいよいよグランプリ…今年のiDEA→NEXT 2016 ファイナルプレゼンテーションにてグランプリの栄冠に輝いたのは…!?
「自分たちでナリワイを創る家 ~発達障碍者の自立を支えるシェアハウス~」を提案した中尾貞人さんが授賞しました!
親に生活・金銭的で依存している傾向にある発達障碍者…一般企業の仕組みが発達障碍者に合っていない現状を踏まえ、発達障碍者のシェアハウスを運営、住民同士がお互いに好きなことや得意なことを見つけ、それらを組み合わせてビジネスを展開していく支援を実施するというアイデアが今年度のグランプリの栄誉に輝きました!
グランプリの中尾さん、そして皆さん…誠におめでとうございます!
閉幕
こうしてiDEA→NEXT 2016 ファイナルプレゼンテーションは盛況のうちに幕を閉じました。
今年のiDEA→NEXTのファイナルプレゼンテーションは過去3年間と比べても、最も多くのオーディエンスの皆様にご来場いただき、またお声も「どのアイデアも甲乙つけ難い…」と好評をいただくことができました。審査員の皆様、ここまでファイナリストを支えて下さったメンターの皆様、そして裏方として支えて下さったサポータースタッフの皆様、運営をサポートしていただいた協賛企業の皆様、そしてもちろんオーディエンスの皆様、ご協力ありがとうございました。
皆様のお力とご協力があってこそのiDEA→NEXTであり、ファイナリストのアイデアの芽をこれからも伸ばし続けるためには皆様のお力が必要です。iDEA→NEXTはゴールではなく事業としてのスタートと私たちはそう感じているからです。
皆さんのアイデアがしっかりプロジェクトとして芽吹いていけるように、「これからも一緒に頑張ろう!」とエールを送りたいと思います!その言葉をもちまして、今年度のiDEA→NEXTは閉幕とさせて頂きたいと思います。
また来年もどんなアイデアが応募されるのでしょうか?とても今から楽しみでワクワクしています。それではまた来年お会いしましょう!