地方で働く魅力を体感

地方で行われている観光業の取り組みに関わり、地方で働く魅力や醍醐味を体感する2日間です。目白大学の地域社会学科の学生たちが参加し、日光市でアウトドア体験ツアーを手掛けるネイチャープラネットさんのコーディネートのもと、湯西川温泉を舞台に活動してきました。

湯西川かまくら祭の運営サポート

初日は、湯西川温泉郷で、「湯西川かまくら祭」の運営のサポートを行いました。かまくら祭は、日本夜景遺産「歴史文化夜景遺産」認定イベントとなっており、豪雪地帯の湯西川の厄介者の雪を活かして、地域の活性化につなげている取り組みです。今年は暖冬の影響であまり雪が降らず、かまくら祭の開催も危ぶまれたそうです。

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ネイチャープラネットの坂内さんと藤井さんに、この祭についてレクチャーを受けた後、かまくら作りを行いました。かまくらをつくるという経験自体はじめての学生が多く、地域の旅館のスタッフの方々にアドバイスをもらいながら、「どうしたらうまくできるのか」とみんなで試行錯誤しながら、なんとか完成することができました。

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日が暮れてきて、完成したかまくらに火を灯していると、たくさんの観光客の方々が会場に集まってきました。みんなで協力してつくりあげたかまくらを見て喜んでくれている人たちの姿に、やりがいを感じたようです。
暗闇に灯るろうそくの明かりが神秘的で、本当に美しく、写真では表現できていないのが残念です。

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その後は、夕食を食べながら一日の振り返りです。
普段の東京での暮らしと湯西川のギャップにとまどいつつも、人や取り組みに触れ、貢献することで、やりがいや達成感を感じられた様子。大学の学びとはまた異なり、それぞれの強みや弱みをどう活かしていくかが見えた時間になりました。
また地元の美味しい食材を活かした料理に、普段食べることができないそこだけの名物(サンショウウオの唐揚げ!)など、湯西川を満喫しました。

アウトドアツアーの仕事に触れる

2日目の朝は、昨晩使ったろうそくの回収からスタート。
その後は、坂内さんの仕事、アウトドア体験ツアーを体感しました。
スノーシューを履いて山を歩きながら、森や山、そこに住む動物たちについての暮らしをわかりやすく説明してくださいました。1人では絶対気づかないような、小動物の足あとや木々の様子に残されたちょっとしたサインから、自然の偉大さや動物たちの様子を伝えてくださいました。
都会にはない自然の豊かさを活かして、人と自然の架け橋になるネイチャーガイドの仕事に魅力を感じていた様子でした。

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2日目の最期は、かまくら祭の事務局を務めている山口さんからお話をうかがいました。
かまくら祭が生まれた背景や少子高齢化が急速に進む地域で活動する意義、「誇れるふるさとにしたい。」という思いなど、たくさんの話をしてくださり、現場で実際に汗を流しながら取り組まれている山口さんの言葉には、ひとつひとつ重みがありました。
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2日間という短い期間での仕事体験となりましたが、参加した学生たちからは、「自然を利用した観光地としての魅せ方に可能性を感じた」、「自分が関わったことが観光資源になる喜びを実感した」、「全て終わって、湯西川やそこに住む人たち、嫌いだった雪さえも好きになった」などなど、たくさんの刺激を受けたようです。

地方にはたくさんの可能性があります。
都会の若者たちとつながることで、新しい動きが生まれていく予感がする2日間となりました。
引き続き、地方と都市部の若者をつなげる活動を行っていく予定です。

お世話になったネイチャープラネットのみなさま、湯西川かまくら祭のみなさま、そして参加してくれた目白大学のみなさん、どうもありがとうございました!