「ソーシャルグッド(“社会をよくすること”)」に取り組むはじめの1歩。
今年度より開催している「“社会をよくすること”→ソーシャルグッド」な取り組みについての企画「ソーシャルグッドファクトリー」。
第1弾は9月24日にソーシャルグッドカフェを開催しましたが、続く第2弾プログラムとして10月12日より全4回で「社会をよくするシゴトのつくりかた」が始まりました。第1弾のトークセッションから発展し、今回は参加者の皆さん自身が考えるソーシャルグッドな取り組みをカタチにしていくためのプログラムとなっています。
シビックプライド/シビックエコノミーとは?
実践的なワークショップに先駆けて、まずは事例や考え方を学ぶインプットから始まります。この日は編集者/ジャーナリストでTOKYObeta Ltd.代表取締役でもある江口晋太朗さんにシビックエコノミーについてのお話をしていただきました。
歴史的にかつて権力を持っていた王族・貴族。それに代わり近代以降は市民が権力を握り、公から民間主導で、市民主導による働きかけが増えてきました。
そして豊かさとは物質的な豊かさではなく、文化的なもの(今回の話では“まちの魅力”)が大きな比重を占めていること。まちに出て、まちを歩いて、まちを知ることで、自分のまちを寝て住むだけの場所として捉えるだけではなく、市民自身がそのまちの魅力に誇りを持つことによる(そのまちに魅力を感じている外の人たちも含め)愛着やそれを盛り上げる活動活動が「シビックプライド」であり、市民の手による公の活動ではない、市民の皆でまちづくりをする活動で、市民による課題を解決する循環のタネが「シビックエコノミー」であること、などが語られました。
またその後の質疑応答では、皆さんからの質問に江口さんが回答していきます。やはり皆さんからはあまり聞きなれない言葉「シビックプライド/シビックエコノミー」についての質問が何点か見受けられました。
ワークショップ
江口さんの話によるインプット次は参加者の皆さん自身よるワークショップの時間です。今回は「ジブンを知るシート」「シャカイを知るシート」という2枚のシートを用意し、「大切にしたい価値観や座右の銘はなに?(ジブンを知るシート)」「あなたの住む地域で、ここが残念だな、惜しいなと思うことはありますか?(シャカイを知るシート)」などにそれぞれの考え・想いを記入していただきました。
シート記入後はそれぞれ分かれたテーブルでの記入したシートをもとにした共有の時間。それぞれの背景・捉える課題などを認識し合いながら、これから4回のセミナーを共にする参加者同士、自己紹介も兼ねた時間となりました。
クロージング
最後に江口さんに「今までの日常の見方を少し変えてみること、そして少しずつはじめてみることが重要」と締めのを頂き、第1回目のプログラムは終了となりました。
参加者の皆さん、お疲れ様でした。ゲストの江口さんもご協力誠にありがとうございました。次回は2週間後の10月26日(水)に今回江口さんにお話しいただいたシビックエコノミーの実践者である株式会社タウンキッチン代表取締役北池智一郎氏にゲストにお越しいただき、先輩事業家の事例を学んでいきます。
始まったばかりの全4回のプログラムですが、今後ともよろしくお願いいたします。