苗木の圃場整備

海岸林の再生を目指して

津波による被害を軽減させ、防災林として機能した福島県いわき市の海岸林のマツが、塩害と地盤沈下の影響で枯れていっています。そんな海岸林を再生させる べく、いわき市をホームに活動するフクシマ環境未来基地さんが「苗木 for いわき」プロジェクトを実施しています。フクシマ環境未来基地さんのコーディネートのもと、海岸林の再生に向けて、とちぎからも若者の力を活かして、貢献していくこのプログラムも、今回で2回目となりました。

1日目

第1日目は、さくら市の教職員の方々と一緒に、松を植える土地の草刈と植林を行いました。暑くなってきて草もどんどん生えてくるので、松の生長を妨げます。そのため、この時期は草刈が大切な作業になります。ある程度の大きさになるまでの数年間は、こうした作業を繰りかえすことが大切だそうです。
午後は、いわき市北部の久ノ浜地区の復興商店街(浜風商店街)を訪ねてきました。おにぎりのお弁当をもっていったら、商店街の方々から、いもの煮つけやキュウリの漬物などおすそ分けをいただいてしまいました。こういった温かさに触れると、活動も更に身が入ります。
その後は、松の苗木を育てている畑へ。ここでも草刈です。木を植え、育てていくには、こうした地道な作業の一つ一つがとっても大切だということを学びました。

2日目

第2日目は、富岡町からいわき市へ避難されている方々が活動している団体「すみれ会」さんから、富岡町の現状や現在の復興計画、避難先での生活やこれからの展望など、たくさんのお話しを伺いました。テレビなどでは一部を切り取られた姿しか目にすることができませんが、現状について率直なお話しを伺うことができ、知らなかった事や想像できなかった実情がありました。

たくさんの印象的な言葉がありましたが、「富岡町や原発事故がもたらすことについて、若い人も含め色んな人に実際に見て、知って欲しい」とおっしゃっていました。

午後からは海岸の清掃活動「クリーン・クリーンキャンペーン」に参加し、ごみ拾い。短い時間でしたが、たくさんのごみを拾うことができました。地道な活動ですが、続けることで、キレイで安全な自然環境が生まれていきます。

再生のための第一歩

海岸林の再生には長い年月を要します。そのための一歩に、引き続き参加していきます。ご協力くださった皆様、参加してくださった皆様どうもありがとうございました!