若者☓ふくしま
これまで50名を越える若者たちと活動してきたユースワークキャンプ for 海岸林。今回で11回目となりました。
今回も社会人から学生まで幅広い方々に参加いただき、東日本大震災の際に津波での被害を軽減させた海岸林の再生を中心に、活動を行ってきました。
海岸林の整備と植林
1日目は植林を行うためにも、まずは植える場所の整地からスタート。ここでは、いわき市で森林を守る活動をしているNPO法人いわきの森に親しむ会さんに教えてもらいながら、枯れた松を運び、植える場所の目印となる棒をたてていきました。
一言に植林といっても、木を実際に植えるまでにはたくさんの過程があります。それらの作業をたくさんの方々と役割分担しながら取り組んできてはじめて、木を植えることができるのです。
寒さ真っ盛りの1月ということもあり、寒さと格闘しながらの作業となりましたが、休んでいるより活動している方が身体も温まって心地よいということで、いつも以上に張り切って取り組みました。お昼を挟んで、最期にそれぞれ自分たちで整備した場所に木を植えました。
手をかけ、思いをのせて植えた木のこれからに、関心をもってもらえたらと思います。
活動終了後には、温泉に入り、疲れを癒し、宿泊地となるいわき市三和町にあるフクシマ環境未来基地の事務所へ。
パラパラと雪が降ってきて、冬の東北の寒さを実感します。
夜は、みんなで温かい食事を作り、食べながら、楽しいひとときを過ごしました。出身も学校も所属も違う参加者が活動を通して打ち解け、なにものにも代え難い時間を共有できることが、このワークキャンプの魅力のひとつでもあります。
森を守る活動
2日目は、前日から振り続けた雪が止み、あたり一面銀世界となった普段とは異なる景色を見せてくれる三和を後に、同じくいわき市の湯本地区を訪れました。1日目に引き続きいわきの森に親しむ会さんに教えてもらいながら、放棄された山を整備しました。使われなくなった山を整備し、人が集まる場所へ変えていこうとする取り組みの一環です。朽ちた樹木、散乱した枝などを拾い、片付けて、山肌を整えていきました。2日目は、1日目以上に参加メンバーが協力し、重く大きい樹木を運ぶなど、チームワークが育まれていきました。活動を楽しみながら続けているいわきの森に親しむ会さんとの交流から、山を守ることの意義や価値を、学ぶことができました。
最後に
木を植え、育て、立派に海岸林にしていくには、長い年月を必要とします。防災、防砂、景観向上など、様々な価値を持つ海岸林を再生させることは、未来をつくることです。こうした取り組みには、まだまだたくさんの力を必要としています。
海岸林をテーマに活動するのは、次回がラストとなります。興味、関心のある方、ぜひご参加ください。