今回は、2017年最初のユースワークキャンプでした。

福島では山側で数日前から雪が積もったり、出発前日には宇都宮でも雪がちらついたりと心配が絶えませんでしたが、当日は内容が一部変更にはなったものの、天候も良くワークキャンプ日和となりました。

【1日目】木工ワークショップの試作品づくり

実は、過去のワークキャンプでも何度か試作品を作ってきました。
今回はその中から「動物将棋」と「木工おはじき」、それに「木工プランター」を追加で作ることになりました。
明日のサンプルを作りながら、材料準備や作り方の確認等を行ないました。

 

 

実際に作ってみると、木の厚みと釘の長さが合わないとか、木の種類が違うだけできれいに削れないなど問題が生じながらも、みんなで知恵を出し合いクリアできました。ただ、さすがにこの時期の外作業は寒さに応えました。

 

【2日目】いわき四倉交流サロンにて、木工ワークショップ開催!

富岡町生活復興支援センター『いわき四倉交流サロン』は、主に富岡町から避難している方のためのコミュニティスペースで、他にも市内3か所あります。

今回は、どれくらい人が来てくれるのかドキドキでしたが、12人もの方が来てくれました。
木工ワークショップなだけあって、参加者の約半分は男性。

実はこれも、戦略の一つ。

というのも、男性高齢者はイベントへの参加が少なく家に引きこもる傾向にあったり、
イベントの内容が女性向けのものが多いという現状がありました。

そこで、今回は男性向けの内容として木工ワークショップに挑戦しました。

やはり皆さんうまくて、だんだんと時間が経つにつれて教えるというより教えてもらう側に。
木工おもちゃも、色々みんなで話し合いながら、とってもいいものに仕上がりました。

 

これは、おもちゃに使う駒。
同じキャラクターごとに並べてみました。
書く人によってこんなにも違いがでるんですね。
どれも愛嬌があって可愛い仕上がりになりました。

完成した作品はこちらです。

 

↑動物将棋

↑木工おはじき

↑木工プランター

完成した木工おもちゃは、貧困家庭や母子家庭の子どもたちに安く手料理を提供している
子ども食堂に届ける予定です。

終わった後は、皆さん達成感に満ち溢れていて、とてもいい表情をしていました。
栃木から来た参加者も、おばあちゃんやおじいちゃんに終始圧倒されていました。

交流サロンは、もちろん避難者が優先ですが、近くに住む四倉の高齢者の方々も利用したりもしているので、富岡から来た人たちと地元住民の方の良い関係ができていて、富岡の方々が新しい地域に溶け込んでいてすごく理想の形だなと思いました。

今回作った作品は、早速子ども食堂に届けて、使っている様子などの写真を交流サロンに届けられたらと思っています。

また、次回のワークキャンプは、今回の経験を踏まえて復興公営住宅で木工ワークショップを開催します。

詳細は、決まり次第WEBでアップします!!