栃木県内で活躍している中小企業の経営者の1日に密着同行し、仕事を創り出すことや経営の面白さを知るための1日インターンプログラム
「とちぎの社長留学2016」が実施されました。
今回は3つの地元企業に7名の学生や社会人が訪問し、今まであまり関わったことのない「社長」と呼ばれる人たちの想いや取り組みを肌で感じる機会となりました。
実施前には本事業を主催する株式会社ワークエントリー栃木事業所にてオリエンテーションを実施しました。
各受け入れ企業についての概要や、訪問日のスケジュールを確認したほか、企業訪問する上での心構えやビジネスマナーについて当会岩井がレクチャーを行いました。
参加者の中には名刺交換が初めての方もおり、演習では緊張しながらも失礼のない作法について熱心に学んでいました。
9月21日にはさくら市で環境に優しい害虫防除やまちづくりを実践するはやき風株式会社様での現場訪問。
コミュニティカフェとしても運営する事務所にて、創業した経緯や業界の話を聞かせて頂いたほか、
害虫防除の現場見学や、岩﨑社長が取り組むグリーンツーリズムやモルタル造形を利用したまちづくりについてもお話を聞かせて頂きました。
参加者の中で、地域づくりや仕事に対する認識に変化が生じたようでした。
23日には、宇都宮市で農産物直売所“あぜみち”の運営を通して農家と消費者の架け橋となることを目指す株式会社グリーンデイズ様に訪問しました。
社長から会社の取り組みや創業のストーリーを聞かせて頂いた上で、細やかな工夫を凝らした店舗づくりを実際に見学させて頂きました。
創業に関心のある参加者がいたことから、商談の立会や経営者になる上で大切にすべきことなどについてもメッセージを頂きました。
同じく23日に鹿沼市で古民家や空き家を利用したカフェやゲストハウス経営を行っているほか、様々なまちづくりを仕掛ける有限会社風間総合サービス様に訪問しました。
経営するカフェでお話を伺ったほか、
社長が取り組む観光受入の仕組みづくりに向けた打ち合わせの同行や、古民家ゲストハウスの見学もさせて頂きました。
人とのつながりを大切にしつつ、楽しみながら事業に取り組んでいる様子に参加者は刺激を受けたようでした。
訪問後の振り返りでは
・社長というと偉そうにしているような先入観があったが、人柄が非常に魅力的だった
・会社や社会のことを誰よりも考えていることに感銘を受けた
・こんな生き方があるのかと感じ、自分の視野が広がったと感じた
・この人と一緒に仕事をしたら楽しいに違いないと思った
・自身も創業に興味が湧いてきた
などといった感想が寄せられ、参加者は皆訪問先の社長の人となりに好感を持つとともに、経営判断力や実行力に驚かされたようでした。
今後社長留学の経験を踏まえて参加者たちからは
・社長に自主的にアポイントを取ってお会いし、もっとお話を聞きに行く
・時間を逆算して自分のキャリア形成についてしっかり考える
・多くの方に会って話を聞き、もっと自身の視野を広げていきたい
・現在与えられている職務の中で、主体的に新しい価値づくりに挑戦したい
・自身も一流の経営者になる
といった今後への意気込みを聞くこともできました。
今回の参加者達は、立場も参加の動機も多様でしたが、受入企業の経営者から得た学びをそれぞれのステージで活かしていくことへの意欲が非常に高いように感じました。
とちぎの社長留学2016は、今年度2月頃にも受入企業を変更して開催を予定しています。
将来のキャリアを考える上で、経営者の価値観や活動現場に触れてみたいという方に興味を持って頂けたら幸いです。
お忙しい中快く受け入れてくださった企業の皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。