国分寺産業 × 白鷗大学
7月18日(木)、未来ネット白鷗と結城ゼミにご協力頂き、”働く人図鑑トークセッション”を白鷗大学で開催しました(学生参加者27名、オブザーバー2名)。
”働くって何だろう??”をテーマに、地域密着型企業の経営者と従業員のリアルなお仕事を聞き、学生と働く人が対話をしていきます。
経営者の理念と現場の声
今回は、”環境で働く”有限会社国分寺産業の田村友輝常務取締役と高野悠廃棄物リサイクル課事業系担当にお越しいただき、田村さんから会社で大事にしている想い(理念や考え方)、高野さんから事業系廃棄物収集のお仕事内容と働きがいをお話頂きました。
有限会社国分寺産業は、下野市で、廃棄物回収事業や汲取事業の他、飲食事業部を新たに立ちあげ「源天グループ、4店舗」を経営しています。
田村常務は、”人が財産であり、会社の強み”と話されるように、”大切にしたいこと・価値感の共有”を第一に、仲間を大事にした会社経営をしています。また社長を含め、従業員それぞれの違いを強みにし、お互いが必要とし、必要とされる会社です。
そこに2年前に入社した高野悠さんは、当時宇都宮大学の学生だった時、田村さんと出会い、その想いや価値感に共感し、自らの入社の門を叩きました。
5K(キツイ、キタナイ、キケン、クライ、コワイ)のイメージがある廃棄物業界の仕事に就くことに、本人は全く迷いや葛藤はなく、現在に至ります。
高野さんは、仕事内容が分かりやすいようにと、働く仲間たちを撮り、映像にして伝えてくれました。その中でも、ゴミの集積所から持ち出した後に、必ず箒とチリトリできれいにしていること、ゴミ収集車にゴミを投げずそっと置くこと、ドアを開けるときに必ず前後確認すること、一人一人の仕事の丁寧さは、アピールではなくその日常間溢れる作業風景でした。
ゴミ収集は、町を常に走っています。だから町の空気の変化とか、住民の顔とか、良く感じることができます。人を大切にしている会社は、地域からも愛される会社になっていくのだと感じました。
トークセッション
後半は、学生からの質問に”働く人”が直接答えていきます。 実際の40を越える質問がありましたが、その一部を紹介します。
- (長期的vision)…を決定していくにあたって、何が必要でしょうか。(目的)(使命)をどうしたら見つけられますか?
- 地域になくてはならない企業人とは、どのような人材ですか?
- これから職に就く中で、仕事をしていて、やっていて楽しい、やりがいがあるって思いながら仕事したいと考えています。人それぞれやりがいを感じる職は違うと思いますが、そういった職に就くためにはどうしたらいいのでしょう。
- 毎日の仕事の中で1番、気をつけていることを教えて下さい
- 仕事のやりがいを感じる時はどんな時ですか?
- 「会社を良くしたいとある時をきっかけに思った」ということですが、それは何ですか?もしよかたら教えて下さい!
台本のないトークセッションでは、学生に想いに応えるべき、素直な”働く人”を声と想いを聞かせて頂きました。
アンケートからは、学生からの満足度や地元企業への関心も高かったです。
参加者のからの声を一部抜粋します。
- 自分も人の役に立つことがしたいので、次に自分がやるべきことが見えてきた。
- 社長と社員さんが参加されることで内容がさらに深まったと思う。中小で活躍する方々の熱意が伝わるセミナーだった。ありがとうございました。
- ゴミを回収した後にちりとりとほうきで周りを綺麗にしていて、仕事内容以上のことをしていて、地域のことを考えているのが伝わり、いい会社になると思った。
- 長期ビジョンの出し方やビジネスで大切なことを学べた。
- 話がとても分かりやすく、引き込まれた。
- トークセッションで自分の聞きたいことを聞くことができたのですごく良かった。
- トークセッションでより深く考えを聞けたこと・田村さんの価値観に共感した。
会社で働く一人一人の想いを「見える化」させることが、今の学生が必要としていることなのだと感じました。
次は、11月に同じく白鷗大学で開催します。まだゲスト企業は決まっておりませんが、リアルな話を聞いて見たい地元企業や業種がございましたら、ご連絡下さい。参考にさせていただきます。
大変、お忙しい中、お時間を頂き、お話下さった田村さん、高野さん、どうもありがとうございました。また参加して下さった学生の皆様、ありがとうございました。また多大なご協力頂きました白鷗大学の結城先生、勅使川原さんをはじめ、関係者の皆様方、ありがとうございました。
なお、この事業は、平成24年度補正「地域の中小企業人材確保・定着支援事業」の一環で、株式会社TBCスキヤツト様と協働で実施させて頂いております。