「くせになる。那須烏山」

 

気が付けば那須烏山市に住み始めて6か月が過ぎた。

住めば都とはよく言ったもので、慣れてしまえば非常に暮らしやすい。

それもそのはずで、ちょっと行けば飲食店もスーパーもある。

普段の生活に不自由することは全くない。

 

 

そんな暮らしの中にも特別なものはたくさんある。

普段から目にすることのできる満天の星空や透き通った綺麗な水の流れる川、

土の色に映える緑や満開の梅の花。

これからはどんなものが桜と一緒に見ることが出来るのか非常に楽しみにしている。

 

上記のものは地元の方からしてみれば当たり前のものなのだろう。

なんてことはない。

特別なものというものはすぐそこにあるのだと僕は考えている。

 

大事なのはその目の前のものに気づけるか。

 

 

「何もない所によく来たね」

僕が那須烏山に来たときによく言われたフレーズだ。

本当に何にもないのだろうか?

 

もちろんそんなことはない。

ずっと住んでいる方の日常には、僕らから見て特別なことはたくさんある。

東京に住んでいる人ほど東京タワーに登らない。

それと全く同じことだ。

 

僕は東京出身として東京の象徴でもある東京タワーが好きだ。

登ったことは片手で数えるほどしかないけれど、上まで登るとやっぱり好きだなと思う。

 

しかしきっかけがないと登ることはない。

そのきっかけの多くは「外側の人」の案内をすることだった。

 

上記を踏まえて話を那須烏山に戻すと、那須烏山にとって僕たちは「外側の人」である。

僕たちから日常になっている那須烏山のいい所を市民の方に伝えて、

住んでいる人がより一層自分たちの住んでいるところを好きになってくれたらそれ以上はない。

そんな思いを抱えていた時にとちぎユースの研修で出会った言葉が「シビックプライド」だ。

言葉の意味や概念については複雑かつ様々な解釈があるので、関心がある方はぜひ調べてみてほしい。

 

僕はそのシビックプライドを醸成するための取り組みを実施していくつもりだ。

そしてゆくゆくは、

住んでいる人がまちに関心を持ち多くの人がまちに関わるようになれば最高だ。