藤井産業 in 作新学院大学
働く人図鑑の第一回目は作新学院大学にご協力を頂き、開催しました。
作新学院大学の学生、宇都宮大学の学生、国際医療福祉大学の学生ら25名(学生15名/学校関係者6名/企業4名)が参加しました。
この日のゲスト企業は施工商社の藤井産業株式会社様です。電設部門栃木第一営業部部長 佐藤 徹 様と栃木第一営業部電材三課主任 瀬端 宏征 様にお越しいただきました。
まず、佐藤様から企業活動の取り組みなどを中心にお話しいただきました。
藤井産業は昨年創立130周年を迎える歴史のある会社であり、業種は卸売業。昨年度は売上550億円、純利益12億円 純資産120億円の優良企業となっている。
平成3年からジャスダックに上場。従業員は620人。
社是「誠心自然」を掲げて、お客さんに基本ウソをつかない、同じ目線で営業をしているという。
社会に対して、お客様に対して、株主に対して、社員に対しての明確な経営理念を持っている。寄付などの社会貢献活動を行い、お客との高い信頼と満足を得るように努めている、また企業の透明性を高め、企業価値の向上、社員に対しても人格と能力を尊重し、働きがいのある職場づくりをしていることで、離職率が低く、フレンドリーな職場であり、意見を言い合える上司と部下の円滑なコミュニケーションが出来ているとのこと。不満があってもすぐ言える、社長に社員がメールを送ることができるなど、“風通しの良い職場”であるとのこと。
電設部門の事業内容は卸売業として電気工事屋さんや町の電気屋さん等に電気器具、照明器具などを届けていて、自分たちの暮らしの身近な建物をつくるとき、藤井産業が関わっている。栃木県内学校、病院やお店の電気類は藤井産業が取り扱っているところも多い。取引先として有名電気メ―カーとのつながりも深い。事業も関東圏内、一部東北へ事業を拡大している。
佐藤部長様から求めている人材としては勉強のいろんな職場に出向いて、年代を越えてしゃべることができるコミュニケーション能力、臨機応変に気配り、目配りできること、頑張る力が大事だという。
続いて、”働く人” のリアル―中小企業の生きがいとして、瀬端様からお話しいただきました。
仕事内容としてはルートセールスの営業をしている。営業で信頼関係を築きながら注文をもらうことができていくという。
やりがいとしては、お客様とメーカーとの連携を図りながら、情報伝達していくときに間違ったことを伝えないことを意識し、“ウソをつかない”ことを心掛けているという
問題も抱えながらも、担当した仕事が、やり終えたときの達成感があるという。
学生時代はたくさんの人とコミュニケーションをとって、人を理解していくことが一番大事だとおっしゃられていました。
会社に入ってからも資格取得のために、会社内でみんなと一緒に勉強するなどフレンドリーな職場であるとのこと。先輩と後輩が上手く助け合っているという。
営業ではお客さんと信頼関係をとりながら仕事をとれるようになっていくという。
お客さんの”ニーズに対応するための行動力”が信頼へつながっていく。
トークセッション
そしていよいよ、トークセッションの時間。
学生からの質問は…
- 採用したときにどういう存在と働きたいか?
- 入社してからの達成感・苦労にはどんなことがあるか?それをどう乗り越えていくか?
- お客さんとの信頼関係を築くためには?
- 営業職に向いている人は?
それに対して佐藤様、瀬端様から…
- 瀬端様ははっきりはきはきしゃべれる後輩を、佐藤様からは気配りができる存在を求めている。
- 覚えることも多いし、お客さんとの関係で苦労するときはあるが、それを先輩とかに相談すると、アドバイスしてくれたり、一緒に行ってくれる関係性があるから乗り越えることができる。
- 達成感は現場での仕事が終わった時でなく、一連の仕事がすべて終わらせたときにより感じられる。
- 勤務時間・スケジュールは自分で管理していかなければいけない。お客さんから急に呼び出しがくるということもあるので、自分で準備して予定を立てていかなければいけない。
- “今日の仕事は、今日終わらせる”ことで仕事をためることがなくなる。
- 現場でわからないことは“すぐに何でも聞く姿勢が大切”
- お客さんのところに通うことが大切。また、仕事の話だけでなく、世間話もできるようにすることで、お客さんも楽しいし、自分も楽しい。
- 佐藤様は”藤井産業の瀬端でなく、瀬端のいる藤井産業”という信頼関係の築いているとおっしゃられていました。
- ノリが良いことや頑張れる人、たくさんの話せる話題をもっていること。
等の回答を頂きました。
なお、この事業は、平成25年度補正「地域の中小企業人材確保・定着支援事業」の一環で、株式会社TBCスキヤツト様と協働で実施させて頂いております。