地方で働くって?
これまで栃木県内のみで実施してきた「働く人図鑑」ですが、大学生の中小企業や地方での働きがいや関心を高めるため、地方の魅力的な企業や人、取り組みを東京圏で発信する、「地方で働く人図鑑」を実施いたしました。
実施にあたっては、目白大学の大西律子教授にご協力いただき、地方で動き出している新しい取り組みと仕事のリアルを、「まちづくり×観光」の意義や価値とともに、紐解いていきました。
今回のゲストは、栃木県大田原市で”農山村で体験を通しながら地域の方と交流し過ごす”グリーンツーリズムの手法を用いて、地域の活性化に取り組んでいる株式会社大田原ツーリズム 代表取締役 藤井大介さん。
http://www.ohtawaragt.co.jp/
グリーンツーリズムで地域を活性化させているその取り組みや地方の価値、意義など、お話いただきました。
シゴトをつくり、雇用を生み、サービスを売り、人を呼ぶ。訪れた人々に感動体験と交流を提供するために、農家民泊する修学旅行をコーディネートしているそうです。国内の学生だけではなく、台湾やベトナムなど海外の学生たちへのサービスも行っており、設立から3年で4000人近い交流人口を生み出しています。
トークセッション
次に、藤井社長と大西教授とのトークセッションを行いました。事前に募った学生たちから藤井社長への質問を元に大西教授が藤井社長へ質問をぶつけていくスタイルです。
- なぜ大田原で事業をはじめたのか?
- 地域の方々とコミュニケーションをとる方法は?
- 地方が抱える課題は?
など、たくさんの質問に対し、真摯に丁寧に答えていただきました。
- スピード感のある世の中でも中を成すには10年はかかる。社会性のある目標を持ち、あきらめずやり続けてほしい
- 想いを共有し、人の気持ちと行動を変えられるように、コミュニケーション能力を高めてほしい
といったメッセージをいただきました。
初めての開催となった「地方で働く人図鑑」ですが、栃木で地域の活性化に取り組んでいる藤井社長や大田原ツーリズムの魅力を、たくさん感じ取っていただけたのではないでしょうか。
今後ともこうして栃木の取り組みを発信する機会をつくっていきます。
今回開催にあたり、多大なお力添えをいただきました目白大学大西律子研究室の皆様、誠にありがとうございました。
またゲストをつとめていただいた大田原ツーリズムの藤井社長をはじめ、参加学生の皆様、TBCスキヤツト様、本当にありがとうございました。
参加学生の声
- 地域経営ということでグローバルに深堀させていくという言葉に心を打たれました。面白いビジネスをしていきたい。
- 地方で働くことの前提として、自分の持つ力を高めていくことがとてつもなく重要で大切なことだと実感しました。失敗から得ること、あきらめないこと、はどんなことにも通用することで、簡単ではないけれど、これからの教訓にしたいです。
- 夏にボランティアでまさに地域に飛び込もうとしていたので、とても良いアドバイスをもらえました。
- グリーンツーリズムとしてだけではなく、今自分が将来に不安を抱えている中で、まずはやり続けることが大切ということが刺激になりました。
- 来年に就職活動を控えるタイミングで、地方と企業で働く意味を考えられたことはとても貴重な経験となった。