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自分にも出来るを体感する。

31時間で起業について学ぶ「”31″ 〜業を起こすという選択肢」。
今回集ったのは、男性6名、女性3名の計9名の多様な視点と個性をもった学生や20代前半の若者達。このメンバーで、起業について必要な知識とスキル、起業への想いを経営者やコンサルタントから学び、ビジネスプランの作成から発表まで行うのがゴールです。

1日目 ビジネス講座

経営者講話&事業ドメイン講座

オリエンテーションが終わり、最初の講義は、株式会社ファーマーズ・フォレストの松本謙社長による、「経営者講話」。あまり人前では語ったことはないという、これまでの物語や、起業への想いや現在の取り組みなど多岐にわたるお話を伺いました。なかでも、「努力と信念は期待を裏切らない」「大きな4つの転機」「縮退社会の中、これまでの経験は通用しない。誰もが素人」「社会貢献と経済性の両立」などなど、心に残るたくさんの言葉をいただきました。
最後に、「100年後にも残る仕事をやりましょう!」という言葉にグッと心をわしづかみにされました。

昼食を挟んで、午後も引き続き松本社長に講師をお願いし、「事業ドメイン講座」です。事業ドメインというと、経営学部の学生以外ほとんど耳慣れない言葉ですが、簡単に言うと、「自分の戦うフィールド」をきめること。
ファーマーズ・フォレストさんの事業ドメインや事業の組み立て方を例に取りながら、事業の対象者やサービス、捉え方などを学びました。
初めて聞く言葉に戸惑いながらも、ケーススタディにチャレンジし、起業や事業をたちあげる際に大切なことを、たくさんインプットすることができました。

マーケティング講座

午後の2つ目の講座は、「マーケティング」。中小企業の経営コンサルティングを手掛ける株式会社サクシードの水沼社長に、マーケティングの基礎知識や考え方について教えていただきました。
スモールビジネスでやってはいけないことややるべきこと、マーケティングのサイクル、CSVなど企業の在り方について、わかりやすい例えを用いて説明してくれました。
またアウトプットとして、美容室開業の事例を用いて、それぞれマーケティング戦略を立案しました。それぞれ個性溢れる取り組みを提案してくれ、非常に有意義な時間となりました。

座談会

その後は休憩を挟んでの「座談会」。

まずはコワーキングスペースHottanの井出さん。井出さんからは、無理なく起業できる環境の必要性と起業のステップアップとしてのコワーキングスペースの有効性などについてお話いただきました。Hottanのように気軽に使えるスペースなどは、ぜひ学生にも活用してもらえたら良いなと思います。

続いては、お菓子屋コナトタワムレルの亀田さん。どんな経歴で、どんな経緯でお店を運営しているのか、今後の展望などのお店運営の「リアル」をうかがいました。レシピ本の自主制作や東京へのイベント出店、また自分のお店でのイベント主催、お店を行う心構えなど、他では聞けない貴重な機会となりました。

インプットが続いた1日目の夜は、まだまだ終わりません。明日に向けて、課題が待ち構えています。みんな自分と課題に向き合いながら、夜が更けていくのでした。

2日目 ビジネスプラン作成

残り8時間となった2日目がスタート。

2日目は、メンターとしてとちぎ労働福祉事業団の田中義博さんとcafe Marioの清嶋さんのお二人にお越しいただいています。お2人とも中小企業診断士として新規事業の立ち上げなどに関わられている方々。

まずはビジネスプラン作成について、ポイントの整理を当会の岩井より行い、財務について清嶋さんに教えていただきました。昨晩の課題とあわせて、いよいよプランシートも大詰めです。

アイデアのブラッシュアップをはかるため、2つのグループに分かれてのバーチャルボードミーティングと、メンターのお2人によるメンタリングを実施。

そして、いよいよ「31」の集大成となる、ビジネスプランの発表タイム。全員が、自分自身のビジネスプランを考え、プレゼンしました。それぞれ、個性的で可能性のあるアイデアばかり。アイデアを聞きながら、とってもワクワクしました。

「業を起こすという選択肢」のタイトルにもある通り、起業は目的を達成するための手段の一つでしかありません。より広く社会を見つめ、自分と向き合い、今後の人生に活かしてほしいと思います。31時間という短い時間の中で事業プランたてるという高いハードルにも関わらず、社会を見つめ、想いをカタチにした参加者のポテンシャルは本当に素晴らしいものでした。

ここで出会った仲間たちと切磋琢磨しながら、これからアクションを起こしていってほしいと思います。参加してくださった皆様、どうもありがとうございました!!31時間、本当にお疲れさまでした。

そして、今回の実施にあたり、講師の皆様方には本当に多くのお力をお借りしました。若者のロールモデルとしてステキな背中を見せてくれる方々の存在はいつも励みになります。どうもありがとうございました。

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