iDEA→NEXT 2015 ファイナルプレゼンテーション 開幕
今年で3度目の開催となるIDEA→NEXT。2015年3月15日(日)宇都宮大学 峰が丘講堂にてiDEA→NEXT 2015ファイナルプレゼンテーションが行われました。今年のiDEA→NEXTは6組が第1次審査を通過、今年は1月の合宿以降、ブラッシュアップを週1回行い、ファイナリストが多くのメンターの方々のアドバイス・サポートを受けてアイデアをカタチにして磨きました。2か月にもおよぶブラッシュアップ期間を経て、ファイナルプレゼンテーションへ進みました。
2015ファイナリスト 6組
今年のファイナリストは、発表順に・・・
- 若い力と小水力発電で里山の課題解決
Wand(water acceleration nature deed)
吉田 直樹、廣瀬 達也 - 対話で学ぶ表現力 ~言葉を味方に!お友達を100人作ろう~
内藤 さつき - 幼稚園、保育園を多方面から評価するサイト+α
三川 岬 - ピンチだ! ナスカラスヤマ
RECスタジオジャパン
加藤 裕貴、望月 悠平 - 子ども・若者が自分で考え、人や自然と調和し、自分らしく生きる社会をめざす学校設立
宇賀神 雄太 - オープンカンパニー ~オープンなのは大学だけじゃない~
学生と社会を繋げる団体Be
土橋 優平、三上 果南子、加藤 祐也
審査員とメンターの皆様
審査員
そして今回ファイナリスト達を審査する審査員の方々は計8名
(以下50音順に)
- 特定非営利活動法人障害者のための馬事普及協会 副理事長
井原 昌代 様 - 株式会社エイム 代表取締役
生方 玉也 様 - 株式会社キッズコーポレーション 代表取締役
とちぎニュービジネス協議会 会長
大塚 雅斗 様 - 有限会社コパン 代表取締役
NPO法人チャレンジド・コミュニティ 理事長
金井 光一 様 - 有限会社ドンカメ 代表取締役
小久保 行雄 様 - NHK宇都宮放送局 放送部ディレクター
佐々木 純 様 - 栃木県 産業労働観光部 産業政策課 産業戦略推進室 課長補佐
佐瀬 学 様 - 大学コンソーシアムとちぎ 理事長
進村 武男 様
メンター
今回、メンタリングとしてiDEA→NEXTギャザリングからファイナリスト達に厳しくも温かく、的確な声をかけて頂いたメンターの方々です。皆様のおかげでファイナリスト達のアイデアに磨きをかけることができました。ご協力、誠にありがとうございました!
15名のメンターの皆様をご紹介します。
(以下50音順に)
- 公益財団法人とちぎYMCA 総主事 秋田 正人 様
- 宇都宮市まちづくりセンター まちぴあ センター長 安藤 正知 様
- 合同会社Crew 代表 伊川 夢起 様
- NPO法人ソーラーシティ・ジャパン 理事 大和田 正勝 様
- NPO法人エコロジーオンライン 理事長 上岡 裕 様
- 株式会社キップルネットワーク 代表取締役 清嶋 磨利夫 様
- 宇都宮市役所 広報広聴課 係長 篠原 永知 様
- 合同会社かふう 運営統括責任者 五月女 博 様
- 企業組合とちぎ労働福祉事業団 専務理事 田中 義博 様
- NPO法人トチギ環境未来基地 代表理事 塚本 竜也
- 一般社団法人栃木県若年者支援機構 理事長 中野 謙作 様
- 文星芸術大学 美術学部 デザイン専攻 専任講師 中野 公吾 様
- 株式会社ティビィシィ・スキャット キャリアアドバイザー 野崎 千晶 様
- 社会福祉法人日光市社会福祉協議会 センター長 松本 昌宏 様
- 社会福祉法人宇都宮市社会福祉協議会 八木 茂 様
当日の様子
開幕後に行われた目玉プログラムの一つ、県内の社会起業家先駆者によるトークセッション「社会をよりよくしていくアイデアとアクション」
ご登壇いただいたのは…
- 井原昌代 氏 (特定非営利活動法人障害者のための馬普及事業協会 副理事長)
- 大塚雅斗 氏(株式会社 キッズコーポレーション 代表取締役)
- 金井光一 氏(NPO法人チャレンジド・コミュニティ 理事長)
- 小久保行雄 氏 (有限会社ドンカメ 代表取締役)
コーディネーター
岩井俊宗(NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク 代表理事)
登壇者からは若者の挑戦を応援するメッセージやエールが送られていました。実際に起業するときにどういう苦労があったのか、経験を積み重ねてきた社会起業家の人たちのお話はきっと若者も刺激を受けていたと思います。
ファイナルプレゼンテーション
そして、いよいよファイナルプレゼンテーションの時間です。ファイナリストたちは今まで試行錯誤を繰り返し、アイデアの種を丁寧に磨きかけてきました。それがついにオーディエンスや審査員の方々の前で発表することとなります。1人ひとりのファイナリストが緊張した面持ちでステージに登壇します!発表時間は10分。ファイナリストたちはこの10分それぞれどのような想いで迎えたのでしょうか、1人ひとりが磨き上げたアイデアを訴えます。
10分の発表が終わると、審査員の方々より発表者に一言コメントを頂きます。内容に関する評価の声やまだ形になっていない部分に厳しい一言が入ります。発表者も緊張した面持ちで、丁寧に質問に答えます
審査時間とポスターセッション
ついに6組の発表が終わり、審査に入ります。iDEA→NEXTでは、共感性・実現可能性・社会へのインパクトが審査基準となります。
今年から投票・休憩時間に発表者のプレゼンの内容がわかるポスターセッションが行われました。発表の内容をポスターを見ながら改めて振り返り、投票することができます。
昨年度グランプリのプレゼンテーション
さて、審査結果発表の前に昨年度、「LD専門塾の設立」でグランプリを受賞した、合同会社Crew 代表 伊川 夢起 様より、iDEA→NEXT後の会社設立から現在までの事業展開のお話をプレゼンしていただきました。
いよいよ、審査結果発表
昨年に引き続き、「グランプリ」、「審査員特別賞」、「オーディエンス特別賞」、「優秀賞」が選ばれます。
まず、今年の「オーディエンス特別賞」は「対話で学ぶ表現力 ~言葉を味方に!お友達を100人作ろう~」の内藤さつきさんでした。内藤さんはコミュニケーション能力を高める国語専門塾の設立のアイデアを発表しました。国語の教師として子どもたちの関わってきた内藤さんらしいアイデアでした。
続いて、今年の「審査員特別賞」は「子ども・若者が自分で考え、人や自然と調和し、自分らしく生きる社会をめざす学校設立」の宇賀神 雄太さんでした。宇賀神さんは今の教育の現状を客観的にとらえ、すべての子どもが多様な教育の中から自分に合った教育を選ぶ、デモクラティック(民主主義教育)・スクールの学校必要性とアイデアをプレゼンしました。
さて、いよいよ「グランプリ」の発表です!!!今年のiDEA→NEXTグランプリに輝いたのは…
「オープンカンパニー ~オープンなのは大学だけじゃない~」
学生と社会を繋げる団体Beの土橋 優平さん、三上 果南子さん、加藤 祐也さんでした!!学生と社会を繋げる団体Beのアイデア、オープンカンパニーは、高校生の中にある、将来の不安を取り除き、自分で未来を切り開く一歩を育むという目的のもと高校生が会社で仕事体験とインタビューをする機会を作るというものでした。
1人ひとりが賞状を受け取るとき、緊張がほっと抜けた瞬間であり、喜びが表情によく表れていました。
さて、今年から新たに企業賞として株式会社 ユーキャン様より「ユーキャンドゥーイット賞」、レンタルコミュニティカフェyuinoma様より「yuinoma賞」が贈られます。
まず、「ユーキャンドゥーイット賞」は「ピンチだ! ナスカラスヤマ」のRECスタジオジャパンが受賞。地方問題をアニメで解決するというユニークなアイデアに会場も興味深い様子でした。
そして、「yuinoma賞」は学生と社会を繋げる団体Beが受賞。グランプリと二重の喜びです。
残念ながらも、各賞を逃したファイナリスト達には、優秀賞が表彰されました。
そして1人ひとりが試行錯誤して本番を迎えた当日のアイデアに参加者はNEXTシートというオーディエンスの皆さんの生の声を記載した紙を通して応援する気持ちやご意見等をファイナリストに届けます。これが参加者やファイナリストの次のアクションへつながることを期待したいですね。
閉幕
こうしてiDEA→NEXT 2015 ファイナルプレゼンテーションは盛況のうちに幕を閉じました。審査員の皆様、ファイナリストを支えて下さったメンターの皆様、そして裏方として支えて下さったボランティアの皆様、運営をサポートいただいた協賛企業の皆様、そしてもちろんオーディエンスの皆様、ご協力ありがとうございました。皆様のお力とご協力があってこそのiDEA→NEXTであり、ファイナリストのアイデアの芽をこれからも伸ばし続けるためには皆様のお力が必要となってくると思います。iDEA→NEXTはゴールではなく事業としてのスタートと私たちはそう感じているからです。皆さんのアイデアがしっかり事業化できるように、「これからも一緒に頑張ろう!」とエールを送りたいと思います!その言葉をもちまして、今年度のiDEA→NEXTは閉幕とさせて頂きたいと思います。また来年もどんなアイデアが応募されるのでしょうか?とても今から楽しみでワクワクしています。それではまた来年度お会いしましょう!
オーディエンスの皆様の声
- 10分のプレゼンと6組の発表の時間が絶妙に良いです。どの方も聞き入っているうち、あっという間でした。
- このような試みを行なうことで、ひとりでも多くの起業や社会貢献に携わる若者が増えていくことを祈念致します。
- アイデア自体は頭抜けしたものはなく、正直一位不在だと思いました。ただ、応募前のひとりひとりを知っているだけに、変化や成長には大変目をみはるものがありました。もっと応募数も多く、レベルの高い コンテストになるように期待します。
- 私もプレゼンテーションに参加して、これからの生き方を変えてみました。変えてみると面白いことがたくさんある事に気がつきました。若い人のお役にたてれば幸いです。
- ファイナリストのみなさま、ユースの方々、お疲れ様でした。
- アットホームで若さあふれる会で、今後、ますますのご発展を楽しみにしております。
- すばらしい企画だと思いました。これからも参加したいと思います。
- ポスターセッションが有効であると思いました。昨年と比べてより詳細な内容が聞けました。
- みなさん、自分の原体験に基づいたプランを提案してらして、とても説得力がありました。とても面白かったです。頑張ってください。
- たくさん勇気・元気、そしてやる気をもらえました。私のふるさと、とても嬉しくなりました。ぜひ、私もとちぎユースサポーターズネットワークに入りたいと思いました。ありがとうございました。
- 主観的な課題意識や想いが、前面に出ており、本当に社会的意義があるのか、ニーズはあるのかの検証をよりしっかりとしたプレゼンを聞ければ全体的にレベルがさらに向上したのではないかと感じました。出場者のバリエーションに広がりが出ていくことも期待したいです。