ことのは教室
iDEA→NEXT 2015 プロジェクト名:
対話で学ぶ表現力~言葉を味方に!お友達を100人作ろう~
内藤 さつき(iDEA→NEXT2015オーディエンス特別賞受賞)
1.プロジェクトの紹介をお願いします。
「ことのは教室」という任意団体を立ち上げて、子供達の表現力を養う学びの場を提供しています。表現力とは国語力(=コミュニケーション力)という考えのもと、対話と思考を通して、国語の四技能である「書く、読む、話す、聞く」に加えて「思考力、想像力、創造力、理解力」を総合的に育んでいきます。感想文など誰かに伝えることを目的にした文章を書くことで頭と心の中にある考えや思いを言葉にして、伝わる力を磨きます。
2.iDEA→NEXT後のプロジェクトの進展は?
読書会を1回、感想文を書く会を3回、小学4年生~6年生を対象に実施しました。最初はあまり乗り気ではなさそうだった子どもたちが、最後に「描いてる時が一番楽しかった」と言ってくれる時が嬉しい瞬間です。子どもたちには「伝えたい相手を思い浮かべながら書いてね」と伝えています。どんなことを、どんな風に、誰に伝えたいのか。この3つがクリアになれば、どんな文章も書きやすくなる。その後押しが私の仕事です。まずは、何を思い、何を考え、どんな風に伝えれば伝わるのか、これらを明確にしていく。実際にやってみることで自信が持てるようになりました。また、これは日常の中で人と関わる時には同じことが言えると思うんです。要望もあって、今後は子ども対象の講座の他に、大人版の文章講座も考えています。また、「書く」ことも大切にしているので、文字の訓練として実用書道の講座も全年齢を対象に開催していきたいと思っています。
3.iDEA→NEXTに参加して得たことは?
気力・体力・財力・時間等を含む「今ある資源」を明確にして、最大限に活かす方法を考える力。そして、「目的」と「手段」を明確にすること。おかげさまで、心身への過剰な負荷をかけることなく活動することができています。
4.iDEA→NEXTに参加して楽しかったことと辛かったことは?
楽しかったことは、今振り返ると本番かしら。それまで自分を追い込んできて、みんなが必死で、助け合って乗り越えて、でも最後は自分との闘い。そんな状態から開放されて、「素」の自分で舞台に立つのは緊張もしたけど高揚感もあって。だけど、何よりも、本番で聴く仲間たちのアイデアが一番ワクワクして、観覧者の方の表情やスタッフの方たちの演出や会場を包む空気も含めて丸ごと全部が楽しかったです!! 辛かったことは、アイデアを形にすること。目的と手段の区別をつけてコレってものに辿り着くまでは、何度も白紙に戻して苦しいばかり。考えては書いて、シェアしては考え直す、の繰り返しで。本番1週間くらい前までそんなことが続いて、最後は資料の作成で泣きを見て…。「見せ方」を意識したこれら全ての作業が、糸口が見つかるまでは魂のレベルで疲れ果てるものでした(笑)
5.これからのiDEA→NEXT参加者に対してメッセージをお願いします!
iDEA→NEXTの良いところは、小さな活動のアイデアでOK!というところだと思っています。どんな人たちを笑顔にしたい提案なのかを考える。日常の中で感じる疑問や違和感は、もしかしたら他の人も感じているかもしれない。それがクリアになったら、大切にしたいあの人も、同じ環境にある人・物・事も、みんながハッピーになるかも。その心を種にして誰かの笑顔の花を咲かせたい人、もしいたら、ぜひiDEA→NEXT2016へ!!心強い伴走者の皆さまが、最後まで一緒に走ってくれるから、安心して挑戦できるのもこの企画ならではです!
ことのは教室