とちぎの新しい物語をつむぐ。

2012年度から開催しています今年で5年目となる若者による社会をよくするスタートアッププログラムiDEA→NEXT。1月の合宿プログラムから始まったブラッシュアップの集大成として、3月12日(金)にアイデアをオーディエンス(一般観覧者)の皆さまへ公開するファイナルプレゼンテーションを開催しました。

iDEA→ NEXT2017 これまでの歩み

iDEA→NEXTはこれまでの4年間で計10組のとちぎで活躍するプレイヤーを輩出してきました。

今年度は昨年度までの「合宿型プログラム(ギャザリング)→ブラッシュアップ研修期間→ファイナルプレゼンテーション」という流れとしては踏襲しつつ、新しい要素として部門制度を導入。

ビジネス部門

社会的課題の解決につながる自立・持続的である仕組みや事業(プロダクトやサービス)を目指す方

アクション部門

事業化にこだわらず社会や地域をよくするアイデアを目指す方

と2つの部門に分けることで、ブラッシュアップの進め方を変えたり、ファイナルプレゼンテーションでの見せ方をしっかりと分けました。

また、昨年度は2月の末のプレゼン審査1回のみだった事前審査を今年はギャザリングの終了後のシート提出による審査も導入。2度の事前審査も行い、新しい試みを行った年でもありました。

2017/01/14-15 iDEA→NEXTギャザリング

2017エントリー者たちが挑んだ合宿型のアイデアブラッシュアッププログラムです。合宿の最後に提出するプランシートに基づく一次審査の機会でもあります。

2017/01/31-03/12 ブラッシュアップ研修(毎週火曜日実施)

毎週火曜日に定期的なブラッシュアッププログラムを開催していきました。またエントリー者たちはそれ以外にも現場ヒアリングなどを積極的に行っていきました。

2017/02/28 二次審査

全9組の中より2017年3月12日開催のファイナルプレゼンテーション登壇者を決定する審査会を開催しました。

以上のような歩みの中、今年度は8組のファイナリストが決定し、オーディエンスにアイデアを発表します。

2017ファイナリスト8組

アクション部門

地域で暮らす精神障がい者の食生活支援
間庭 昭雄

あなたが変える!あなたが変わる!
週末農村ツアー~another ground in Akita~
櫻田侑奈

高校生のための地域密着型スタディ・カフェ
木津英美里

ビジネス部門

宇大生シェア化計画
宇大生シェア化計画(チーム名)
飯ヶ浜綾乃、石原明典、高橋里佳

自己肯定感UPのための風船講座
「不登校・ニート」がBallon HEROSに変身!
齋藤宏

Tochigi unique wedding
山口絵美

キッズ版 起業・創業塾
~飲食店バージョン~本気のお店屋さんごっこ
菊地 敦子

市民参加型支え合いプロジェクト
縁側ネットワーク
濱野 将行

以上の8組が今年度はファイナルの舞台に挑みます。

メンターの皆さま

またエントリー者たちのブラッシュアップには、メンター(特定の領域において知識・スキル・経験・人脈などが豊富で成功体験を持ち、役割モデルを示しながら指導・助言などを行ってくださる方)の皆様にご協力いただきました。エントリー者をサポートしてくださった皆様、ご協力、誠にありがとうございました。

メンターの皆さまをご紹介いたします。

宇都宮市まちづくりセンターまちぴあ センター長 安藤正知

有限会社ロケットウェブ代表取締役 大樹 直人

株式会社キップルネットワーク(cafe Marioを経営)代表取締役 清嶋 磨利夫

C.K.コンサルティング&コーチング 代表 近藤 千園

公益財団法人とちぎYMCA 総主事 塩澤 達俊

宇都宮市 生涯学習課 篠原 永知

こらぼワーク 専務理事 田中 義博

一般社団法人栃木県若年者支援機構 理事長 中野 謙作

もてぎ里山らいふプロジェクト 中村 浩輔

株式会社ワークエントリー栃木事業部 野崎 千晶

栃木県 地域振興課 三村 友宏

宇都宮市社会福祉協議会 八木 茂

審査員の皆さま

またファイナルプレゼンテーションの舞台で、ファイナリストたちのアイデアを審査する審査員の皆さまは今年は8名。

栃木県
産業労働観光部 経営支援課 中小・小規模企業支援室長
伊東 和彦

大学コンソーシアムとちぎ 副理事長
地域連携事業委員会 委員長
作新学院大学 作新学院大学女子短期大学部 学長
太田 周

株式会社キッズコーポレーション 代表取締役
大塚 雅斗

公益社団法人栃木県経済同友会 社会貢献活動推進委員会 委員長
株式会社オニックス ジャパン 代表取締役
大西 盛明

日本政策金融公庫 佐野支店 国民生活事業 支店長兼事業統轄
加藤 久美子

有限会社ドンカメ 代表取締役
小久保 行雄

NHK宇都宮放送局長
松本 春枝

一般社団法人とちぎニュービジネス協議会 副会長
株式会社グリーンデイズ(農産物直売所あぜみち) 代表取締役
林 書緯

オープニング・趣旨説明

当日は開会も早々にファイナリストの紹介と審査員の皆さまの紹介、そして主催者挨拶としてユース岩井より主催者挨拶をさせていただきました。

その後はユース森よりiDEA→NEXTの主旨の説明が行われ、iDEA→NEXTではオーディエンスの皆さんもただの観覧者ではなく、ともに物語をつむぐ一員であるという、iDEA→NEXTが大切にしている点や、前述の通り今年はビジネス部門・アクション部門という部門制を採用した点も説明させていただきました。

アイデアプレゼンテーション

そしてその後はいよいよ今年度の8組のファイナリストによるアイデアプレゼンテーションが始まります。発表順はアクション部門3組、ビジネス部門5組の順番で行われ、2ヶ月に渡るブラッシュアップを経過し、初めて一般の方にアイデアを発表するファイナリストたち。この日のために多くの皆さんの協力を得て、育んできたアイデアの活動を力強く皆宣言してくれました。

ミニポスターセッション&投票タイム

8組のプレゼンテーションの後は、投票及びミニポスターセッションの時間となります。ミニポスターセッションでは、ファイナリスト8組が会場に並び、オーディエンスと直接話ややりとりができる時間となっており、ファイナリストとオーディエンスや審査員の距離が近いiDEA→NEXTならではの時間となっています。

同時にこの時間は投票タイムでもあります。オーディエンスの心を掴んだのは果たしてどの組だったのでしょうか?

昨年度グランプリ報告

また投票終了後は、昨年度iDEA→NEXT2016にてグランプリを受賞した一般社団法人なないろのあしもとの代表理事中尾貞人さんによるこの1年間の活動報告が行われました。昨年度「発達障碍者の自立型シェアハウス運営」というアイデアで発表を行った中尾さん。リノベーションをしたシェアハウスの立ち上げとその失敗、また現在取り組んでいるフェアトレードの推進や、ひきこもり支援なども行っており、iDEA→NEXT後も精力的に活動している様子が伺えました。

各賞発表

そしてその後はいよいよ各賞の発表です。今年の賞は部門毎の「ビジネス部門グランプリ」、「アクション部門グランプリ」、オーディエンスの皆さんからの投票に基づく「オーディエンス特別賞」そして企業賞として「とちぎんグッドアイデア賞」(株式会社栃木銀行)の4つの賞が設けられました。

オーディエンスの投票と審査員による審査の結果、各賞は以下の通りとなりました。

ビジネス部門グランプリ

市民参加型支え合いプロジェクト
縁側ネットワーク
濱野 将行

アクション部門グランプリ

高校生のための地域密着型スタディ・カフェ
木津英美里

オーディエンス特別賞

宇大生シェア化計画
宇大生シェア化計画(チーム名)
飯ヶ浜綾乃、石原明典、高橋里佳

とちぎんグッドアイデア賞

自己肯定感UPのための風船講座
「不登校・ニート」がBallon HEROSに変身!
齋藤宏

優秀賞

計5組

皆さん受賞誠におめでとうございます。

クロージング

こうして2ヶ月に及ぶブラッシュアップを経てその発表の舞台となった今年度のファイナルプレゼンテーションも終了しました。ここまでご協力いただきましたメンターの皆さま、審査員の皆さま、この舞台をともに作り上げてくださったサポータースタッフの皆さま、そしてもちろんオーディエンスの皆さま、ご協力・ご参加誠にありがとうございました。

ファイナリストたちはここからが始まりです。彼らのアイデアが種から木となり、とちぎの中で大きな木となれるまで、私たちとちぎユースサポーターズネットワークも共に走り続けたいと思います。彼らのアイデアが育つためにはまだまだたくさんの人のご協力が必要です。このレポートを見ている皆さまも、是非とちぎの明日を担う彼らに支援の申し出や応援のメッセージ、厳しい指摘などをいただければ幸いです。

ファイナリストたちの今後に期待を込めつつ、本レポートは締めくくりたいと思います。今後もiDEA→NEXT卒業生を絡めた企画や2017年度のiDEA→NEXTも水面下で企画作りが進んでいます。そちらもお楽しみに!