2013年、ワークキャンプ始動!
昨年度6月より3月まで、計10回開催してきました「ユースワークキャンプ in いわき」。今年度も引き続き実施する運びとなり、タイトルにも『2nd』がついてパワーアップしました。
現地ではまだまだニーズはあり、やれることはたくさんあります。
去る5/25~26、今年度第1回目となる「ユースワークキャンプ in いわき 」を実施しました。
今年も運営パートナーである「フクシマ環境未来基地」さんにコーディネートいただいての実施となります。
今回の参加者は4名(うち初参加の方が2名)でした。
1日目
第1日目のAMは、3.11被災者を支援するいわき連絡協議会:通称「みんぷく」さんを訪問。これまでにも何度も訪れていて、様々な場面でご協力いただいています。みんぷくさんで、事務局長の赤池さんに、最近のいわき市の状況や復興支援の現状など、お話しを伺いました。
「防災・減災について」、「現地活動団体の活動の様子」、「様々な人が参加できるボランティアの仕組み」などなど、参加者からの疑問にもご回答いただきながら、たくさんのお話しをうかがいました。
赤池さん、貴重なお話しありがとうございました。
PMは、場所を移して、イス作り交流会の開催です。仮設にお住まいの方と木製のイスを一緒に作りながら、交流を図りました。キャンプ参加者と仮設の方とペアになって、一緒に試行錯誤しながら組み立てていきました。慣れないモノづくりでしたが、参加者さんに元大工さんがいらっしゃって、コツを教えていただくことができ、みんなステキなイスが完成しました!!
イス作りをしながら、日々のあんなことやこんなことについてお話しを聞く時間にもなり、とても有意義な時間となりました。 参加してくださった皆様どうもありがとうございました。
その後、宿泊先であるいわき市三和町へ移動。三和町は、いわき市の山あいに位置し、過疎がすすんでいる地域です。そこに住んでいるおじいさんとおばあさん宅を訪ねて、美味しいおつまみをいただいてきました。いつも笑顔が素敵なご夫婦で、こうして訪ねる若者をやさしく包み込んでくれます。
お腹を少し満たした後は、自分達で夕食づくり。今回は、ワークキャンプの王道である「野菜たっぷりカレー」でした。
夕食後は、一日の活動の振り返り。それからはみんなであーでもないこーでもないと話に花を咲かせ、夜が更けていきました。
2日目
2日目は、NPO法人ザ・ピープルさんが行っている「オーガニックコットンプロジェクト」へ参加してきました。
今回お邪魔したのは、オーガニックコットンプロジェクトに共感し、コットン栽培に協力している農家である木田さんの圃場。 活動がはじまる前に、福島は震災前から遊休農地が多く(全国で3番目ぐらい)、震災、原発問題以後、更に遊休農地が増加しており、農業が厳しい状況にあることを教えていただきました。
AMの活動は、コットンを植えるためのはたけの整備(マルチ張り)。マルチという黒いビニールを畝にセットし、風で飛ばないように土を寄せていきました。このビニールを張ることで、地熱を保ち、コットンの生長を助けるのだそうです。
PMは、苗つくり。黒いポットに土を入れ、種をまき、水をあげます。ここで育てた苗を、午前中に整備したはたけへ植え替えるわけです。
一通り種をまいたところで、今回の活動は終了となりました。
ザ・ピープルの理事長吉田さんや大学を休学してスタッフとして活動している永山さんには、プロジェクトについてや、いわきの状況など、たくさんの事を教えていただきました。
また木田ファームの木田さんには、だれも答えを持っていない、答えの無い今の状況だからこそ、色んなアイデアを出し、実践し、チャレンジしていかないと、答えはみつからない。そして、アイデアには、「愛」が必要だと教えていただきました。 相手の気持ち、地域の気持ちを汲み取る愛があってこそのアイデア。 私達の理念とも近く、とても勉強になりました。
皆様、本当にありがとうございました。
TVの報道でも、普段の生活でも、震災・原発といったことがどこか風化しつつあるように感じています。ですが、これからが大切な時期です。目に見える復興はすでに終わりをつげ、わかりづらいステージに入ってきました。ニーズも多様化し、先が不透明な中、現地の方々は粘り強く活動しています。現在の問題は、一概に震災や原発の問題だけではなく、これまで内在していた日本の、地域の課題が顕在化してきたことでもあるのです。 現地でもまだまだニーズはあり、やれることはたくさんあります。自分達への問いや活動について悩み続けながら、少しでも復興や人々の暮らしに貢献できるように活動していきます。
次回は、7月13日(土)~14(日)となります。 多くの方と行けるのを楽しみにしています!!