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若者の力を復興の力に!

復興支援の様々な活動に参加しながら、自分にできることを考えるいわき市でのワークキャンプ。9月5、6日で実施された今回は、学生3名社会人3名の計6名(内スタッフ2名)での実施となりました。

1日目

まずは復興支援避難生活を続けている方の支援や防災・減災ツアーの運営などの活動を展開している「みんぷく」を訪問し、事務局長の赤池さんからお話しを伺いました。今回は避難者の手仕事支援プロジェクトに参加している学生もいたことから、手仕事品の販売に関することや、防災対策についてのお話を中心に伺ってきました。作り手の想いのこもった品物も、箱に入れて並べるだけではなかなか手にとってもらえません。消費者の声を参考にしながら売り方を考える必要性を考えさせられました。
また、安易に防災グッズを選んでしまう危険性についてもはっとさせられる点が多々あり、正しい情報を選びながら、それざれに合った装備をしておく必要があるのだと考えさせられました。

昼食と海岸線視察のあとは、浜風商店街へ訪問。こちらの商店街は、地元で営業再開を望む店主と、買い物をする場所がほしい住民たちの声に後押しされてできた仮設商店街です。集まっている人たちからは、津波やそれに伴って発生した火災を乗り越えて、町を元気にしたいという熱い想いを感じました。 復興情報館では当時の状況を直接お聞きする機会を頂くことができ、震災の歴史を胸に刻んで語り伝えていかなければと思います。

初日最後は、市内中心部の被災者のための交流スペース“ぶらっと”にお邪魔しました。訪問した際は将棋板を囲んで多くの方でにぎわっていました。反面、交流スペースや地域社会に溶け込むことの苦手な方の支援の必要性と難しさを感じました。

夜は参加者が感じたことを共有する時間を設けました。

  • 被災地はまだ重苦しいムードかと思ったが、町の人たちの活気を予想以上に感じた
  •  防災グッズを選ぶためには正しい知識をつけなければいけないと思った
  •  知識不足を痛感した。自分たちがすべきことを再認識し、行動につなげていきたい
  •  防災教育の見直しの必要性を感じた

といった感想を聞くことができ、その上で今後県内外の学生ボランティア同士がもっと繋がりを持つためにはどうしたらよいかを夜遅くまで話し合いました。

2日目

二日目はフクシマ環境未来基地の海岸線植林プロジェクト「苗木 for いわき」のお手伝いで、除草作業などを行いました。初日に植林の現場を訪問した際、津波を受けて枯れてしまった松の木を見ていたので、苗木が立派に育ってかつての景観を取り戻してくれたらと思いながら参加者たちは汗を流しました。地域の方から頂いた野菜を使った昼食をとり、午後は地域の除草作業や木材切りのお手伝いをして活動を終えました。

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それぞれの想い

今回のワークキャンプは被災地支援の活動を続けているひとと、想いはあれど行動に至ってはいない双方の参加者がいたので、現状と向き合い、同世代の想いに触れるには非常によい機会となりました。ニーズが変化しながらも様々な支援が必要な被災地の現状と、地域の繋がり作りという震災の問題に留まらない社会課題について考えた二日間を過ごした参加者たちが、何らかの形で自分なりの支援活動について答えを出し、行動に結びつく一助となればと思います。ご協力くださったみなさま、ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました。