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若者の力を復興の力に

1月25日ー6日の2日間、復興支援の様々な活動に参加し、貢献しながら、自分にできることを考えるワークキャンプ@福島県いわき市。今回の参加者は、学生6名、社会人の1名、スタッフ1名の計8名。現地カウンターパートのフクシマ環境未来基地さんのコーディネートを受けての実施となりました。

1日目

まずは、震災の被害が大きかった沿岸部を視察。その後は、いわき市北端で同じく被害が甚大だった久ノ浜地区の商店街の方々が、震災半年後から、久之浜第一小学校敷地内の仮設店舗で運営している「浜風商店街」へ。そこでは、3・11当時の様子を写した写真や動画を見せていただき、お話しを伺いました。

午後からは、フクシマ環境未来基地が行っている「苗木 for いわき」プロジェクトへ参加。苗木 for いわきは、 市民の力で苗木を、育成、供給し、 海岸林の再生に貢献する活動です。今回は植林をするための下準備として、荒れた土地をキレイに整備することがミッションです。ここでは、いわきの森に親しむ会と福島県森づくりネットワークのみなさまに、木や植物のこと、植林の大切さなど、色々教えてもらいながらの活動となりました。2時間ほどの活動が終了するころには、目の前に鬱そうと広がっていた荒れた土地が、見違えるほどキレイに。一人ひとりの活動には限界があるけど、みんなの力を合わせると本当に大きいということを実感しました。

夜は、フクシマ環境未来基地の事務所兼宿泊所がある、いわき市三和町へ。海岸沿いから一転、山の中。同じ市でも、置かれた環境は全く異なります。過疎化が進んだ地区ですが、美しい里山が広がり、人もあたたかいすてきな場所です。そこに住む老夫婦の家でみんなで夕食をとった後は、事務所で1日の振り返りからの語り合い。そんなこんなで、夜はふけていきました。

2日目

2日目は、三和町の里山散歩からスタート。冷えて澄み切った空気は気持ちよく、朝から快晴です。その後は、昨日整備した土地に植林を行いました。ここでも、植え方からはじまり、なぜ木を植えるのか、どう守っていくのかなど、様々なことを教えてもらいながらの作業となりました。木は植えて終わりではありません。夏には草がたくさん生えてくるので、その草を刈ってあげないと、苗木は草たちの生長に負けて、上手に育ちません。防潮林としての役目を果たすまでは何十年とかかりますが、今植えなければ、それも更にどんどんと後になってしまいます。息の長い活動ですが、多くの市民の力ですすめられているこの活動を応援していけたらと思います。

午後からは富岡町が運営する「いわき四倉交流センター」を訪問しました。ここは富岡町が運営している施設で、避難されている町民が交流する場所として機能しています。仮設住宅には集会所という交流スペースがあるが、借り上げ住宅と呼ばれる一般のアパートに避難されている方々にはそういった寄り処となる場所がありません。そんな方々の利用が多いようです。その他にも、原発の避難者の現状や課題、地元産業への影響など多岐にわたるお話しをうかがうことができました。様々な立場の人たちがいて、多様な支援が必要とされていることがよくわかりました。

震災から3年…

もうまもなく震災から3年が経とうとしています。そんな中のこのワークキャンプ。現地の状況は刻々と変化をしています。報道だけではわからない空気感がここにあります。現地ではいまだたくさんのニーズはあり、できることはたくさんあります。これからも足を運び、私たちにできることで貢献していきます。

次回でこのワークキャンプも最終回。3月15日(土)~16(日)です。みなさんのご参加をお待ちしています。

ご協力くださったみなさま、ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました。

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