なぜ東京の営業マンが那須烏山市へ移住したのか。

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僕は東京で営業マンをやっていた。

経営戦略の一つとしてM&Aを提案する。それが僕の仕事。

元々会計や財務に興味があるわけではなかった。むしろ人事がやりたかった。

ではなぜその会社に入社したのか。僕の中には3つの動機があった。

1つ目はそのときあった選択肢のなかで一番難しそうだったから。

自分の力を試せるいい機会だと思った。成長していくためにもそうすべきだと感じたのだ。

2つ目は人材系のセクションが立ち上がったばかりだったから。

やる気があれば是非やってほしいという声もあり僕がその部門を大きくする野望を抱いていた。

3つ目はその職歴があればどんな仕事でもツブシが効くと思ったから。

ここで財務経理や法務関係と営業を学べばどこに行ってもやっていけると考えた。

 

今思えばどれも動機としては甘かったと痛感している。

でも年齢や社会経験を考えればこれくらいが限界なのかなとも思う。

 

 

僕が会社で色々な思いを持ち始めたころに僕の周囲の友人たちもそういった思いを抱えていることに気づいた。

「社会人なのだからこうしなければならない。」

「新人なのだからこうしなければならない。」

そんな価値観が僕たちの周りに常にあった。

本当にそうなのか?

通勤の電車に揺られながらそんなことを思うようになった。

 

元々人から強制されることが嫌いだった僕は中学生のころ学習塾を休んで地元のお祭りに参加してめちゃくちゃ怒られたことがある。

忘れもしない。その日は学習塾の塾長のはからいで授業ではなく映画の上映を行う日だった。

僕は塾に勉強をしに行っているのだから勉強以外は出席する必要はないと感じたのだ。

案の定しこたま怒られた僕は学習塾を辞める申し出をした。

その時の怒られ方が非常に気に食わなかったのも理由としてあったけれど。

 

さて話を戻そう。

単一化された都会の価値観に疑問を持った僕は地方に興味を持った。

豊かな自然に囲まれて腰を据えて物事に取り組みたい。

 

そんな思いとタイミングが合致して僕は地域おこし協力隊として那須烏山市に移住することになった。

ここで僕が「とちぎユースサポーターズネットワーク」と出会うことになる。

 

那須烏山市では地域おこし協力隊に対して様々な研修を実施している。

それを監修しているのが「とちぎユースサポーターズネットワーク」だ。

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すでに活動されている地域団体さんに参画をさせていただくローカルインターンシップやプロジェクトを形にしていく際に必要な考え方の講義など内容は多岐にわたる。

そういった研修に参加させていただく中で感じたことは思いだけもロジックだけでもダメだということだ。どちらが欠けてもプロジェクトは成立しない。

ロジックのない思いは夢物語でしかない。思いのないロジックは共感を生まない。

プロジェクトを形にする様々な手段やフィールドワークの手法などをご指導いただいたが全てにこのことが共通していると感じる。

 

思いとロジックを両方内包しているものが僕は「志」なんじゃないかなと最近思うことがある。

自分の「志」を旗印にして色んな人の共感を呼び社会に新たな論点を作ること。

それが「とちぎユースサポーターズネットワーク」から僕が学んだことだ。

 

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那須烏山市に来て3か月。

最初はご縁とかここでなら人生を賭して挑戦できるという思いだけで移住してきた。

でもそれだけではダメなんだ。

関わってくれた人たちにどうやって恩返しをしていくか。

自分の旗印をどのようなものにしていくか。

自問自答を繰り返して僕なりの答えを出したい。

そのためにも多くの学びを得ていけるように今後も「とちぎユースサポーターズネットワーク」の様々なプロジェクトに参加していきたい。

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