ソーシャルビジネスのもつ可能性を発信

先日、『ソーシャルビジネスフォーラム2015 in宇都宮』を無事に開催いたしました。今年は、社会問題や社会貢献に対する関心の高まりもあり、去年を上回る人数にご参加いただきました。県外からお越しくださった講師の方々を初め、参加して下さった皆様、本当にありがとうございました。

基調講演

藤田様(株式会社大地を守る会 代表取締役)より社会課題解決として、なぜ今ソーシャルビジネスが求められるのかについてお話頂きました。補助金や公共事業に依存しない「自立性」、より一人一人が自分事として課題解決を考える「内発的な力」、そして理解と価格(価値)をより近付ける為の消費者に向けた「より直接的な働きかけ」が、既存の社会課題解決ではなくソーシャルビジネスが求められる重要なポイントではないかと感じました。また、ソーシャルビジネスという言葉は、押しつけるものでも他と壁を作るものでもなく、新しい視点として多様性を認めいながら、新しい価値を認めてもらうところに使う意味があるのではないかと感じました。

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トークセッション

岩井(とちぎユースサポーターズネットワーク 代表理事)を中心に、藤田様(株式会社大地を守る会 代表取締役)、佐藤様(株式会社PEER 代表取締役)、安田様(NPO法人キズキ 理事長)から、各々がその社会課題に目を向けるきっかけになった原体験や社会起業に至る環境や動機など、より踏み込んだお話をして頂きました。それぞれ境遇の中での経験や想いに一生懸命向き合った結果としての社会起業。「社会的に正しい事をやりたかった。でも、正義は人の数だけある。じゃあ、自分の中の正義とは。」「自分がよく知る目の前の課題を解決できなければ、日本も世界も変えられない。」「頭の良し悪しではなく、飛び出せるかどうかが大事。」という言葉が印象に残りました。

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分科会

分科会では、向き合う社会課題の現状とその解決の為に取り組む事業内容の説明をしていただきました。また、社会起業家という生き方の厳しさに圧倒されると同時に、それに耐えうるだけのやりがいの大きさを感じる事ができました。そして、社会課題や社会貢献への関わり方の第一段階として、まずは肩肘張らず、「周りで困りごとがあったら何かやってみよう」くらいでボランティア活動などを始めてみることをアドバイスしてくださいました。

【分科会①】「高品質低価格の医療用かつらでQOL(生活の質)向上へ」 株式会社PEER 代表取締役 佐藤真琴 氏

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【分科会②】「何度でもやり直すことのできる社会を目指して」 NPO法人キズキ 理事長 安田祐輔

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今回のイベントを通して、多くの方々に改めて自分自身を振り返り、社会課題解決や社会貢献への関わり方を考えるきっかけの場を提供できたのではないかと思います。

最後に

ご協力頂きました

藤田 和芳 様(株式会社大地を守る会 代表取締役)
佐藤 真琴 様(株式会社PEER 代表取締役)
安田 祐輔 様(NPO法人キズキ 理事長)

誠にありがとうございました。