ソーシャルビジネスを考える

11/29(土)、先週に引き続き、第3・4回目の「ソーシャルビジネスセミナー in 宇都宮」が開催されました。今週の講師はNPO法人ETIC.のエコシステム・ディベロップメントマネージャーの加勢 雅善 さん。先週もご紹介しましたが、NPO法人ETIC.は日本の社会事業家育成の草分け的存在です。

まずは座学

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自己紹介も早々に、加勢さんから今日のプログラムが発表され、今日はワークショップ中心になるとのこと。冒頭は、先週の振り返りも兼ねつつ、「ソーシャルビジネスとビジネスの違い」や「社会課題をどうやって見つける?」などのお話が語られていきます。

その中で印象的だったのが「課題=理想-現状」「現状の問題が課題というわけではない」「ソーシャルビジネスとは空腹な人に魚を与えるではなく、魚の釣り方を教えること」という言葉が印象的でした。またソーシャルビジネスの収入面についても大きく分けて事業(収入)型と寄付型の2つに分かれますが、どこかで両方取り入れた「ハイブリッド型になることが多い」とのことでした。

いよいよワークショップ

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そういった座学講義の後はいよいよ今日の中心ワークショップの時間。
まずは参加者の皆さんに自分の事業を、「実現したい商品・サービス」「顧客」「第2の顧客(支援者・寄付者)」「顧客の良い状態への変化、社会・地域への波及効果」など詳細な自分のプランを明文化していきます。その後はそれぞれ自分の構想を発表。皆さん緊張するかなと思いつつ、自分のプランを紹介している様子はどこか誇らしげです。

そしてさらに進んで、グループ内で一人のプランを取り上げ、それについて皆でバーチャルボードミーティングを進めていく時間に。「顧客の細分化」や「事業を通して生み出す顧客の変化」「もたらされる社会の変化」などを記載していく時間だったのですが…話し合いは簡単ではありませんでした…。
一人のプランをしっかりと理解するところからはじまり、顧客の細分化や顧客の変化と進んでいきます。午後も話し合いは続きましたが、すべて埋まったところはなかった模様…加勢さんも「これを本気でやると、いくら時間があっても足りない」とのことでした。この問いは今日1日で終わりではなく、今後もずっと向き合い続けていく問いになります。

アウトプットに明け暮れた「ソーシャルビジネスセミナー in 宇都宮」の第3・4回目もこれにて無事終了。前回はソーシャルビジネスの可能性を感じて満ち足りた表情をしていました皆さんの顔は、今回は満足もしつつ少し疲労の色が見えました…企画を深めていくってなかなか大変ですよね…ですが参加者の皆さんにはこれを乗り越えて自分のプラン実現のために頑張ってもらいたいです!

講師の加勢さん、ありがとうございました!参加者の皆さんもお疲れ様です!来週はいよいよ最終回、当会がコーディネートを務めます。最終回もどうぞよろしくお願いします。