海岸林の再生に取り組む1泊2日間

津波による被害を軽減させ、防災林として機能した福島県いわき市の海岸林が、津波による塩害と地盤沈下の影響で枯れていっています。そんな海岸林を再生させる べく、いわき市をホームに活動するフクシマ環境未来基地さんが取り組んでいる「苗木 for いわき」プロジェクトに、今年度より参加していて、今回で4回目となりました。フクシマ環境未来基地さんのコーディネートのもと、海岸林の再生といわき市の今を知る内容になっています。

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第1日目

いわき市は、海沿いで比較的温暖なことから「東北のハワイ」と呼ばれていますが、この日は天気は良いが海風も強く肌寒い一日。そんな中、植林をするスペースの整備から活動を開始しました。
水を吸って重い丸太やトゲトゲがある偽アカシアと呼ばれる木を、一か所に運んでキレイにしていきます。日頃のなまった体には、この時間が良いトレーニング。休憩で飲む一杯のコーヒーが身に染みます。

午後は、連合神奈川の青年委員会の方々と一緒に植林を行いました。今年は5000本の苗木を植えることを目標としているとのことで、そのうちの約1%である60本を植えることに。栃木県だけでなく、首都圏からもたくさんのボランティアの方々がお越しになっていて、みんなのチカラで木を植えています。

その後は、宿泊先でもあるフクシマ環境未来基地の事務所へ。植林の活動場所と同じいわき市にですが、海岸部から山間部へ向けて車で1時間ほど走った先にある、いわき市三和地区に位置しています。
そこでは、参加者とスタッフが一緒に食事の準備。寒さをしのぐ鍋料理で、心と体を暖めました。

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第2日目

海岸清掃活動「クリーン・クリーンキャンペーン」に参加し、ごみ拾い。砂浜にはペットボトルからなんどこんなものがココに!というようなゴミまで、たくさんありました。1時間半ほどでしたが、拾いも拾った23袋のゴミの山。たくさんのごみを拾うことができました。地道に続けることで、少しずつですがキレイな海岸になってきています。

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「苗木forいわき」が開始して2年半が経過しています。海岸林を元の大きさまで再生させるにはまだまだ長い時間を要します。場所を整備し、苗木を育て、植え、見守ることが一連のプロセスです。苗木は植えたら終わりではなく、その後も継続した手入れが必要となります。植えただけではなく、また様子を見に足を運ぶことで、木を媒介に地域と継続した関わりが生まれていくので、これからも継続して関わり続けて行きます。

ご協力くださった皆様、参加してくださった皆様どうもありがとうございました!