現地を知る、復興に貢献する

隔月で実施しているユースワークキャンプも今年度5回目で、こうした取り組みをスタートさせてから既に2年と半年が経過しました。
今回の参加者は9名。県内だけでなく、県外からの参加もあり、学生に社会人と幅広いメンバーでの活動となりました。
今回のメニューは、大きくわけて以下の3つ。

  • 海岸林の整備、植林
  • いわき市内の視察
  • 海岸林清掃活動

1泊2日間で、福島の今を知り、復興に貢献するプログラムです。

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海岸林の整備、植林

先の震災で津波の被害を軽減させ、防災林としての役目を担った海岸林。その海岸林が津波の浸水による塩害や地盤沈下などの影響で、枯れていっています。海岸林を整備し、新たに命を吹き込むことで、海岸林を再生させようとしているプロジェクト「苗木forいわき」に参加しています。
松の木を植えられるよう、枯れた木々の幹や枝をまとめていきます。前回は少人数での活動だったので、片付けても片付けても中々終わりが見えてきませんでしたが、今回は前回の3倍の人数が。1時間ほどの作業でもあっと言う間に、キレイになっていきました。多くの人の力が合わさった時のパワーを改めて実感しました。
キレイになった後は、木を植えます。初めて植林するメンバーを多く、それぞれが一つ一つ大切に植えていたのが印象的でした。

木は植えたら勝手に大きくなってくれるわけではなく、草を刈ったり、間伐をしたりとまだまだ人の手が必要とします。生長し、海岸林としての役目を担うまであと10年はかかるといいます。今回植えた苗木の様子を見に、また足を運んでくれるのを楽しみにしています。

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いわき市内の視察

2日目は、新しくいわき市豊間地区に出来た「復興商店とよマルシェ」を訪ねました。
豊間地区はいわき市内でも激しい被害を受けた地区で、2011年夏よりふるさと豊間復興協議会が立ち上がり、地区の再生に取り組まれています。

ここでは、秋刀魚のハンバーグである「ポーポー焼き」や酒粕と牛乳をあわせた「雪ミルク」、あさりご飯などをいただきました。朝ご飯を食べたばかりというのに、みんなであれこれと。
マルシェの近くには、災害公営住宅も完成し、そこに住む方々も多くいらっしゃっていました。

塩屋埼灯台のすぐ近くにありますので、ぜひ足を運んでみて下さい!

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海岸林清掃活動

その後は、海岸清掃活動「クリーン・クリーンキャンペーン」に参加し、ごみ拾いを。海岸林がある周辺を片付けたのですが、あっと言う間に30袋を超えるゴミの山に。多くは車からのポイ捨てです。津波の被害を軽減した海岸林。キレイで市民に愛される海岸林を目指して、引き続き活動していきます。

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最後に

いわきを訪ねる度にその変化を実感していますが、2015年になりまた新たな変化を感じています。災害公営住宅の入居も進み、とよマルシェのように新しく立ち上がった場所もあり、堤防改修工事もすすみ、当初とは別の顔を見せてくれています。
現地で定期的に活動しながら感じるのは、たくさんの頑張る人たちの姿と、まだまだ若者の力を必要している現場はあり、貢献できることはたくさんあるということ。これからも活動を継続しながら、新たなニーズにも貢献していくつもりです。

参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました。これからも継続して取り組んでいきますので、一緒に活動してくれるメンバーも大募集中です。