現地を知る、復興に貢献する

震災から4年を迎える2015年3月。
今年度隔月で実施してきたユースワークキャンプも今回でラストとなりました。
初めてこうした取り組みに参加してくれた方々もおり、新しい視点を加えながらの活動となりました。
コーディネートは、これまでと同様フクシマ環境未来基地さんです。

今回のメニューは、これまでに引き続き海岸林の整備、植林活動に加え、フクシマ環境未来基地さんの事務所とフィールドがある、いわき市の山間部三和地区での里山整備や地区のイベントの準備でした。

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海岸林の整備、植林

1日目はこれまでと同様、植林をするためのスペースの整備から活動をスタート。
「ユースの丘(笑)」と急遽名づけられたスペースにある丸太や枝などを整備し、70本の苗木を植えました。初めて木を植えるメンバーも多く、自分の手をかけることで、この取り組みの意義なども実感していたようです。

里山の整備

いわき市の西側にある三和地区は、かつて農林業が盛んだった場所で、高齢過疎化がすすんでいる地域です(いわき市はなんと香川県と同じ面積があるとのこと)。里山が多くあるこの地区でも、震災の影響もあり、この4年で変化が起こっています。

2日目は、若者の力を活かして里山の整備をすすめるために、ひのき林の中で枝打ちの作業を行ってきました。枝打ちは、主に木材にした際の節を減らし、良い木材を提供するために行います。

地域のおじいさんに枝打ちのイロハを教えてもらいながら、手の届く範囲はのこぎりで、少し高い所は脚立や柄の長いのこぎりを使って一つひとつ丁寧に切り落としていきました。枝打ちは本当に大変な業で、現在は機械などもあるようですが、私たちが普段使用する木材の裏には、こうした手のかかる作業があることを実感しました。地域で長年林業に関わってきた方に教えてもらえる環境は、若者たちにとって刺激的だったようです。

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福寿草まつりの準備

午後からは震災を契機に辞めてしまった地区のイベント「福寿草まつり」の準備。福寿草はこの時期に咲くたんぽぽのような花で、この地域の見どころの一つとなっているのですが、若者が減り、イベントの準備運営にも苦労しているところに、フクシマ環境未来基地さんが関わって、一緒に再開する運びになったそうです。

今回の役割は、当日の看板つくり。みんなでワイワイいいながら、板を切って、ペンキを塗って、足をつけて、かわいらしい看板が7つ出来上がりました。その他に子どもたちと木工クラフト教室をするための材料の切り出しも。

本番となる14日に、みなさんに喜んでもらえたら嬉しい限りです。

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震災から4年

震災から4年を迎え、現地での課題も変化してきています。ガレキの撤去といった目に見えやすいものではなく、様々な要因が絡み合い複雑化し、見えづらくなってきています。だからこそ、現地に足を運び、ちゃんと情報を収集し、行動に繋げていくことが大切になっています。若者を必要としている現場は、今もたくさんあります。

次年度も継続して取り組んでいきますので、興味、関心のある方はぜひ取り組んでいきましょう。