現地を知る、復興に貢献する

昨年からフクシマ環境未来基地とコラボして実施してきたユースワークキャンプfor海岸林も第7回目。今回からは栃木の若者だけでなく、福島に住む若者たちも参加し、初めて参加してくれた若者も多くいて、新たなスタートを切りました。

海岸林の整備と植林

車で福島にむかっている間は、激しい雨が降りつけてくるなど、活動が心配されましたが、

フィールドとなるのは、いわき市新舞子の海岸林。津波被害を軽減させた防災林として機能した海岸林が、地盤沈下や塩害の影響で枯れてきています。そこでフクシマ環境未来基地が取り組んでいるのが、「苗木forいわき」プロジェクトです。

※苗木forいわきとは、、、美しい景観と、海岸林本来の機能を取り戻すために、クロマツを植林していく必要があります。しかし、膨大な苗木を必要とします。そこで、みなさまからの寄付を財源に苗木を購入し、市民の力で育て、植えるプロジェクト。

今年からは新たなフィールドとなり、草を刈り、植林する場所を整備する作業から活動開始。鎌などを使い、草木を刈り払い、途中無造作に投げ捨てられたゴミの山もあり、どうしてゴミが捨てられたしまうのか、どうしたら良いかを考えながらも、和気あいあいと楽しく活動しました。整備した後は、植林タイム。最初は草木で荒れていたフィールドが、クロマツの苗木が植えられたキレイな場所になりました。

最後にはこれから活動するこの場所の名前をみんなで考えました。決まった仮案は、「僕たちの動く森」。これからの活動が更に楽しみになってきました。

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夜には、もっと色んな若者に取り組みに参加してもらうためにはどうしたら良いかを考えるミーティング。実際に取り組んだ参加者から、様々なアイデアが出てきました。今後福島からも栃木からも多くの若者が参加して、活動を広げていける機会となったようです。

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緑豊かな中山間地での活動

2日目は、まずは耕作放棄地を活用したお米づくりから。地域の方々に教えてもらいながら、機械植えだけでなく、手植えにもチャレンジしました。半日かけて1枚の田んぼに一通り植え終わり、はじめてにしてはそれなりにキレイに植えられたのではないでしょうか。今から秋の収穫が待ち遠しいです。

午後からは、畑で育てているクロマツの苗木をポットに植え替える作業。育った苗木がダメージを受けないように丁寧に掘り起こしていきます。
植林をするためには、苗木を育て、ポットにつめかえ、植える場所に運び、整備するなど、たくさんの工程があることを実感しました。

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海岸林のフィールドも目に見えて広がってきていて、2年前に植えた苗木が大きく育っていることに、確かな手応えや喜びを感じています。これも実際に自分たちが手をかけることで、その土地や場所、活動に愛着が湧いてきているのだと思います。多くの方たちに参加してもらい、活動の足跡を残してもらうことでみんなにとって大切な場所になっていけたらいいなと思っています。

また栃木と福島の若者たちが活動を通して一緒に汗を流すことで、交流したり、刺激しあって、より地域に貢献していけるよう今年度も隔月で実施しますので、どうぞよろしくお願いします!(次回は7月4日〜5日)