今年度最後のユースワークキャンプ
2012年から始まったユースワークキャンプ。今回で、30回目を迎えました。東日本大震災から間もなく丸5年を迎えるにあたり、福島での活動を通して、震災当初から今に至るまでの気持ちや行動の変化を振り返り、共有する有意義な時間となりました。
現地見学
初めに、いわき市から富岡町にかけての海岸沿いの復興の様子を見て回りました。
海岸沿いは、大きな堤防の建設や土地の底上げ等、いまだ大がかりな工事が行われていました。また、地域住民の避難が続く富岡町では、少しずつ建物も解体作業が進んでいますが、震災当初のままの状態である場所も多く、まだまだ復興はこれからだということを強く感じました。
海岸林の植林
1日目の午後は、海岸沿いで植林作業を行いました。津波による塩害の影響で枯れてしまった海岸林の再生に向けて、新しい苗木を植えました。この近くには、樹齢250年の立派なクロマツがあり、私たちの植えた小さなクロマツが立派な木に育つためには、長い年月がかかることを実感しました。また、これは地道な作業ではありますが、震災復興を思い、たくさんの人が活動に関わることが、震災を忘れない、そして息の長い支援の必要性を感じる機会になりました。
振り返り
夜は、みんなで美味しいご飯を作って食べた後、震災当初から今までの5年間を振り返りました。どういう経緯で復興支援に関わるようになったのか、気持ちの変化等を共有し合いました。参加メンバーの中には、福島県出身の子もいました。震災当時の戸惑い、ただ必死だった状況、あの恐さ、そこから月日が経つにつれて少しずつ向き合えるようになってきたこと、何かできることはないかと動けるようになったこと等、当時被災地にいたメンバーたちの思いは、とても心に残るものでした。
また、共有していく中で、震災から5年という月日は、時間の経過は、主観的視点にみると長く感じるが、客観的視点でみるとみ短いように感じるというズレがあることもわかりました。
檜の枝打ち&植林用のクロマツの床替え
フクシマ環境未来基地の管理している山で、木の枝打ちを体験しました。日本の7割を占める森林は、所有者の高齢化等により管理不足が深刻化しています。日本の貴重な資源であるからこそ、この経験を通して森林についても考えていきたいです。
最後に
今回で、ユースワークキャンプ for 海岸林は終わり、次年度からは新しい内容のユースワークキャンプの企画を予定しています。お楽しみに。